子どもが「一人で本を読む」ことができるようになる、ちょっとした4つの工夫
絵本の読み聞かせはずっとしてきたのに、一人では読んでくれない!というのが、インスタグラムで知育アカウントを運営している私がフォロワーさんからよくいただくお悩みの一つ。 一人で本を読めたら、知識が広がるし親の時間も増える! そこで、読み聞かせは好きなのに一人読みをなかなかしなかった長女のためにしてきた、工夫を紹介します。 【漫画】年間1,000冊以上も!? 子どもが本を読むようになった「家庭内のある仕掛け」とは
「読み聞かせ」と「一人読み」は別もの
一人読みの工夫の前に、大切なのは読み聞かせと一人読みの違いを知ること。 読み聞かせでは、子どもは絵に集中し、イメージを膨らませ、ストーリーに集中することができます。 ところが、一人読みをしている時には子どもは文字に集中するので、絵を見たりイメージを膨らませる余裕が無くなります。 一人読みが上手になるにつれ、文字情報からだけでも様々な知識を手に入れられるようになりますが、読み聞かせの良さとはまた別のもの。 なので、一人読みが上手になってきても、小学生の間は読み聞かせもすることが推奨されています。 また、読み聞かせで理解できる内容と一人読みで理解できる内容には、2-3歳程度の差があると言われています。 聴きながらイメージを膨らませるのと文字を追うのでは、理解度がかなり異なるということも、親が本を選ぶ上で認識しておかなくてはならないことですね。
工夫①簡単な本から「一人で読める!」の自信をつけさせる
読み聞かせで理解できる内容と一人で読んで理解できる内容は異なります。 挑戦した本が難しくて理解できないと「一人で読むのは嫌!」となるので、一人読みのはじめには ・簡単すぎるほど簡単な本 ・ストーリーをある程度覚えている本 ・写真などでしっかり内容が理解できる図鑑など がおすすめ。 長女の場合、6歳の頃、3歳下の妹に、妹の年齢に合わせた絵本を読んでもらうことで、絵本を自力で読む機会が増えるきっかけになりました。 プライドを傷つけることなく、対象年齢の低い絵本を渡すきっかけになり、「上手に読めるね」「読んでくれてありがとう」とたくさん褒める機会にもなるので、兄弟がいる上の子にはとてもおすすめです。 また、文字を読むことでストーリーが理解できなくなりがちなので、何度も読み聞かせてストーリーが頭に入っている本も一人読みのスタートにぴったり。 一人読みのことを抜きにしても、子どもがお気に入りの本は、覚えこむくらいまで何度でも何百回でも読み聞かせることが推奨されています。 ただし、一人読みをできるようになってから、「読む力を伸ばす」ためには、8-9割程度理解ができる、少し難しめの本を読むのが良いのだとか。 一人読みが習慣化したら、少しずつレベルを上げていきたいですね。