「火が付いたがれきが飛んできた」ロサンゼルスの高級住宅街に山火事の炎迫る…サンタモニカやUCLA近く 「サンタアナの風」で被害拡大
FNNプライムオンライン
アメリカ・ロサンゼルス付近では山火事が発生しています。 強風によって火災の範囲が拡大。 高級住宅街にまで燃え広がっています。 現場は、ロサンゼルスの中心地から車で40分ほどの場所にある高級住宅街パシフィック・パリセーズ地区です。 近くには、日本人に人気の観光地サンタモニカや多くの日本人留学生も通う名門大学UCLAがあります。 火災発生直後とみられる7日午前10時過ぎの映像では、山の一部から突如白煙が立ち上がるのが確認できます。 瞬く間に勢いを増してく煙の下には炎も確認できます。 炎は、その後、高級住宅地まで広がりました。 道路の脇まで炎が迫る中、車で避難する住民の姿もありました。 現地住民は、「火事がこれほど車に近づいたのは見たことがないです。人々は車を置いて逃げてました。丘の中腹やヤシの木が全て燃え尽きました。消防士らに感謝してますが、できることは限られています」「立っていたところに火がついたがれきが飛んできて、私は『もう逃げよう。物はもはや失っても仕方ない!』と思った」などと話しました。 現場周辺では、この時期、内陸から太平洋に向かって“サンタアナの風”と呼ばれる乾いた風が吹くため、火災が発生すると被害が拡大してしまうといいます。 実際、2024年12月中旬に起きた大規模な山火事で、ロサンゼルスの高級リゾート地マリブにも被害が出ました。 今回の現場付近では、今後も強風が吹くと予想され、被害がさらに拡大するとみられています。 現地当局は非常事態を宣言し、サンタモニカの一部を含む約3万人の住民に避難命令を出しています。
フジテレビ,国際取材部