真田広之「ハリウッドでは画期的」とアピール『SHOGUN 将軍』USプレミア開催
戦国の日本を描いたジェームズ・クラベルの小説を原作とするドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』で、プロデューサー兼ハリウッド製作の連続ドラマ初主演を務めた真田広之が現地時間13日、米ロサンゼルスにあるアカデミー映画博物館(Academy Museum of Motion Pictures)で開催されたプレミアイベントに登壇した。 【動画】『SHOGUN 将軍』メイキング特別映像 米国に拠点を移してから“日本人として日本の文化を正しく世界へ紹介したかった”という想いを抱いてきた真田は「日本の時代劇のスペシャリストを各部署に配置することができて、日本人の役はすべて日本人の俳優を呼ぶことが実現でき、ハリウッドでは画期的なことなので、これが大きな布石になればいいなと希望を抱いております」と扉を押し開けた手応えを感じている様子だった。 同ドラマは、徳川家康をはじめとした歴史上の人物にインスパイアされた登場人物たちが、「関ヶ原の戦い」前夜、窮地に立たされた戦国一の武将<虎永>と、その家臣となった英国人航海士<按針>、2人の運命の鍵を握る謎多きキリシタン<鞠子>らが“SHOGUN”の座をかけて繰り広げる“謀り事”と大どんでん返しを壮大で圧倒的な映像世界で描いた全10話のリミテッドシリーズ。ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の「スター」で2月27日から独占配信がスタートする(※初回は2話配信、その後毎週1話ずつ、最終話は4月23日配信予定)。 約50年前に書かれた原作小説は、米国でベストセラーになっており、それを真田や『トップガン マーヴェリック』の原案を手がけたジャスティン・マークスら製作陣によってドラマシリーズ化されるということで、現地ではかなり注目を集めている(※下段に現地メディアのレビューコメントの一部を掲載)。 真田は「ついにこの日が来たなと思います。関わりはじめてから紆余曲折を経て今日に至るのでやっと世界に発信できる喜びと、世界や日本でどういう風に受け入れられるのか、不安もありつつ東西の壁を乗り越えて作り上げた作品をぜひ一人でも多くの人に見ていただきたいです」と感無量な様子。 これまで何度も経験してきたプレミアイベントのカーペットを歩く気分も違うようで、「(撮影は)日々楽しかった」と笑顔。「21世紀、新しくこの小説を映像化することにあたって、どうすれば今の観客に受け入れられるのかなというところから始まりました。歴史上の人物や出来事にインスパイアされた小説ではありますが、やはりフィクションのエンターテインメントなので、いかにそのストーリーやキャラクターに入りこんでいただくか、いかにオーセンティックに集中できるものを作れるか、ということを大事にしたい、という想いからはじまりました」と制作当時を振り返っていた。 日本のファンに向けては「東西の壁をとっぱらって、スタッフやキャストが一丸となって作りあげた作品です。日本の時代劇ファンの方に納得してもらえるものを作りたいというのが原点でしたので、少しでも多くの方に見ていただき、評価をしていただいて、おもしろければ最後まで見続けていただいて、この東西融合チームが築き上げたチームワークやドラマの背景にあるメッセージを感じ取っていただければうれしい。ぜひご覧いただければありがたいです」とアピールしていた。 イベントは、主人公・吉井虎永役の真田のほか、虎永と運命を共にする英国人航海士/ジョン・ブラックソーン(のちの按針)役のコズモ・ジャーヴィス、謀反人の娘”の宿命を背負うキリシタン・戸田鞠子役のアンナ・サワイ、裏表の顔をもつ虎永の家臣・樫木藪重役の浅野忠信、虎永と天下の覇権を争う敵将・石堂和成役の平岳大、虎永に長年仕える忠実な腹心・戸田広松役の西岡徳馬、プロデューサーのジャスティン・マークス、レイチェル・コンドウ、ミカエラ・クラベルら日米のキャスト&制作陣のお披露目の場にもなった。 会場には装飾の桜が咲き誇り、迫力満載の和太鼓演奏や金色のタイトルが記された漆黒のカーペットなど、本作にふさわしい豪華絢爛な雰囲気。メディアだけでなく、配信を待ちきれないファンも大勢駆け付け、1991年、1992年世界フィギュアスケート選手権チャンピオンのクリスティー・ヤマグチなどのセレブも来場して会場を沸かせていた。