ロイ・キーンが語る「ユナイテッド最大の問題点」とは? 「彼らがもっとも間違っているのは……」
辣腕SDの引き抜きはあるか
今夏、マンチェスター・ユナイテッドの補強は大きな注目にさらされることになるだろう。新共同オーナーのジム・ラトクリフ氏が就任してから初めての夏だからだ。 先日UEFAが発表した欧州クラブの財務・投資状況の報告書によると、2023年年度末の時点でチーム編成にもっともお金がかかっているのはユナイテッドで、その額はなんと12億1000万ポンドにものぼることが明らかとなった。それだけのお金をかけながらも、現在プレミアリーグ6位というのは到底納得のいく順位ではなく、ラトクリフ体制ではこれをひっくり返すことが期待されている。そんな折、元キャプテンのロイ・キーン氏は『sky bet』のポッドキャスト『Stick to Football』で、選手補強こそが「最大の問題点」だと指摘した。 「ブライトンの採用方法、そしてニューカッスルの採用方法がカギだ。マンチェスター・ユナイテッドはここ数年多くの問題を抱えているが、おそらく彼らがもっとも間違っているのは人材採用だよ」 おりしも、ニューカッスルから新スポーツディレクターとしてダン・アシュワースを引き抜くことが噂されている。監督のエディ・ハウは「私が知る限り何も無い」とこの噂を否定しているが、一部では間もなく合意に達する見通しだと報じられたところだ。 ビッグネームに大金をはたいて連れて来るのではなく、よくスカウティングされた、チームに合う選手をネームバリューに関係なく連れて来るブライトンやニューカッスルの手法。キーン氏もそんなやり方に同意しているようだが、それを牽引していたのがアシュワースだ。 失敗例に事欠かない近年のユナイテッドの補強。今夏こそはそんな状態から脱することができるのか、注目が集まる。
構成/ザ・ワールド編集部