広島県警での“カラ出張”を内部告発 計4人が関与か 元巡査部長(40代)が会見「駄目なものは駄目と言える環境を」
中国放送
広島県警でのいわゆる‟カラ出張”を内部告発した元警察官が20日、会見しました。 会見したのは、40代の元巡査部長の男性です。 男性と同席した弁護士によりますと、男性は広島県福山市内にある警察署の警備課で勤務していた2019年6月ごろから20年3月までの間、課長(当時)の指示で実態のない出張=いわゆる‟カラ出張”を申請。6回にわたって不正に旅費などを受け取りました。その後、課長などから「絶対に何も話すな」などと強く口止めされたといいます。 男性は不正を自ら申告し、去年3月に退職。その後、弁護士を通じ‟カラ出張”について情報公開請求をしました。しかし、対象の文書が存在するかどうかも含め回答を拒否されたため、これを不服として11月30日に広島県の審査会で意見陳述をする予定です。 ‟カラ出張”を内部告発した広島県警の元巡査部長(40代) 「もっと風通しがいいといいますか、駄目なものは駄目と言える環境を当然作っていくべきだと思います」 男性によりますと、‟カラ出張”には男性と課長のほかに2人、あわせて4人が関わっているということですが、広島県県警監察官室は「会見内容を承知しておらず、コメントする立場にない。不正な経費の請求があったのではないかという情報を得て、調査・捜査をしている」としています。
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