イトーヨーカドー南松本店、26年の歴史に幕 閉店を惜しみ長蛇の列
イトーヨーカドー南松本店(松本市高宮中)が1月13日、閉店した。(松本経済新聞) 同店は1998(平成10)年10月15日にオープン。昨年8月に閉店が発表されて以降、店内では売り尽くしセールなどを行った。メッセージコーナーには3000枚ほどの付箋が貼られ、「寂しいです」「残念です」という言葉や、「開店日、長男をおんぶして来ました」「ポッポが大好きでした」「今年26才になり、同い年です。小さい頃に母とフードコートやゲームコーナーへ来たのがなつかしい」など多くの声が寄せられた。 13日には、10時の開店を前に来店客が長い列を作るなど、多くの人が訪れた。15時ごろからは館内放送でメッセージが流れ、オープン当初は衣料品や日用品を販売していたが、2017(平成29)年9月に松本駅前の「アリオ松本」が閉店してから食品の扱いも始めたことを説明。「残念ながら本日、営業最終日となりました。地域のお客さま、取引先さま、行政の皆さま、ありがとうございました」と店長があいさつした。 正面入り口の前が駐車場ということもあり、安全性に配慮して閉店セレモニーを行わないことが事前に発表されていたが、閉店時間の19時になっても多くの人がとどまった。シャッターが下ろされ始めると、「ありがとう」などの声が上がり、大きな拍手も起こった。 後利用については未発表。敷地内にあるシネコン「シネマライツ8」は引き続き営業する。
みんなの経済新聞ネットワーク