釧路発祥の地 歴史学ぶ 米町周辺散策
北海道の釧路市立博物館は2日、米町周辺で歩いて釧路を知る歴史探訪会「まちなみ散歩」を行った。参加した20人は、釧路発祥の地の歴史を学んだ。 普段の生活で何気なく見ている建造物や石碑などの歴史を、散策しながら釧路を知ってもらおうと同博物館が毎年行っている。ガイドは、歴史担当の戸田恭司学芸員が務め、米町公園をスタート地点とし厳島神社、武富稲荷跡、本行寺などを巡った。 参加者たちは、厳島神社境内の奉納とこま犬像は江戸時代からあることや、佐野碑園の石碑に掘られた佐野孫右衛門の業績、現在、文化財登録の申請をしている本行寺の構造や特徴などを学んだ。また、散策中は1932年の地図を手に、現在の様子とを見比べながら町並みの変化を楽しんだ。 初めて参加した70代女性は「一つ一つの場所に役割があった。学芸員の説明を楽しく聞きながら、改めて釧路の発祥の地を再確認することができた」と話していた。歴史探訪会は8月25日にも行われる予定。
釧路新聞