ライト兄弟とその妹描く、石丸さち子の新作ミュージカル「翼の創世記」
「Theatre Polyphonic 第7回公演 ミュージカル『翼の創世記』Genesis of Wings」が11月から12月にかけて東京・ブルースクエア四谷にて上演される。 【画像】Theatre Polyphonic 第7回公演 ミュージカル「『翼の創世記』Genesis of Wings」チラシ裏(他1件) Theatre Polyphonicは演出家の石丸さち子が、自らのプロデュース公演の母体として設立した団体。今回は石丸の企画・脚本・作詞・演出による新作オリジナルミュージカルを上演する。出演者には上口耕平、門田奈菜、上川一哉、工藤広夢、鈴木勝吾、DION、百名ヒロキ、福室莉音、山崎玲奈が名を連ねた。 物語の軸となるのは、1903年に世界初の動力有人飛行を成し遂げたライト兄弟とその妹。石丸は「この光と影を、史実に基づいた大胆なフィクションとして、音楽家森大輔さんとミュージカル化します。登場人物はたった三人。兄を、上口さん、上川さん、百名さんが。弟を、工藤さん、DION さんが。鈴木さんは、兄と弟両役を。妹は、門田さん、福室さん、山崎さんが演じます。スタッフも、俳優も、挑戦ばかりの新作ミュージカル。小さな劇場からの初飛行に、皆様のご搭乗をお待ちしております」とコメントした。 公演は11月29日から12月25日までの予定。詳細は8月に発表される。 ■ 石丸さち子コメント ずっと、ずっと、ライト兄弟のことが気になっていました。 1903年に成し遂げた世界初の動力有人飛行という夢の産物は1911年に開戦した第一次世界大戦で偵察機として、やがて爆撃機として、急速な進化を遂げました。 夢を叶える長い時間と、夢が消えていく短い時間に、漢然と興味を持っていたのです。 ふとしたことで、弟オーヴィル・ライトのインタビュー記事を読んだ時、その興味は「これを舞台作品に、ミュージカルにしたい」という強い思いに変わりました。 兄ウィルバーを早くに亡くし、飛行業界を退き、二つの世界大戦を見届けた後でも、彼は、「飛行機は平和に貢献する機械」だと語っていたのです。 このインタビューの向こうにある、彼の本意を知りたいと強く願い、わたしは、アメリカに飛んでライト兄弟に出会う旅をし、未翻訳の資料を集めました。 ライト兄弟は生涯牧師の息子として生きました。 どんなに目標に追われていても、安息日は仕事を休み、どんなに大切な展覧飛行を控えていても飛びませんでした。 彼らは、一人でいる時でも、自分たちの仕事を"I"ではなく"WE"で語りました。二人だから成し遂げられた夢。その兄弟愛と絆は、類を見ない程深いものでした。 そして、小さな街に開いた自転車屋の稼ぎだけで、歴史を動かす発明をした彼らの成功譚は夢と創意、喜びと輝きに溢れ、その後の権利を巡る徒労と絶望は、想像を超えて苛酷でした。 妹キャサリンは、非常に進歩的な女性でしたが、巨大な兄二人を支える人生に徹しました。 この光と影を、史実に基づいた大胆なフィクションとして、 音楽家森大輔さんとミュージカル化します。 登場人物はたった三人。 兄を、上口さん、上川さん、百名さんが。 弟を、工藤さん、DION さんが。鈴木さんは、兄と弟両役を。 妹は、門田さん、福室さん、山崎さんが演じます。 スタッフも、俳優も、挑戦ばかりの新作ミュージカル。 小さな劇場からの初飛行に、 皆様のご搭乗をお待ちしております。 ■ Theatre Polyphonic 第7回公演 ミュージカル「翼の創世記」Genesis of Wings 2024年11月29日(日)~12月25日(水)予定 東京都 ブルースクエア四谷 □ スタッフ 企画・脚本・作詞・演出:石丸さち子 作曲・音楽監督・演奏:森大輔 □ 出演 上口耕平 / 門田奈菜 / 上川一哉 / 工藤広夢 / 鈴木勝吾 / DION / 百名ヒロキ / 福室莉音 / 山崎玲奈 ※山崎玲奈の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。 ※初出時よりコメントを修正しました。