オリックス・中嶋監督、リプレー検証を要求した二回の審判団の判定について意見 「だから改善していかなきゃいけないという話をしているんだけど」
(パ・リーグ、オリックス3ー12ロッテ、24回戦、ロッテ16勝7敗1分、11日、京セラ)オリックス・中嶋聡監督(55)がリプレー検証を要求した二回のプレーを巡る審判団の判定方法に意見した。 【写真】ボールが直撃した白井球審の腰を叩いてあげるオリックス・中嶋聡監督 指揮官が振り返ったのは二回裏1死一、二塁での判定だった。打者・田村の打球は左翼に飛び、左翼手・西川がスライディングしながらワンバウンドでグラブに収めた後、二塁へ送球。二塁手・太田はベースを踏んで一走をアウトにし、二走・中村奨をタッチアウトにして併殺を完成させ、オリックスナインは一度ベンチに引き揚げた。 しかし、打球判定を担当した山本貴三塁塁審がセーフのジェスチャーの後にアウトのジャッジに切り替えており、ロッテ・吉井監督が一連のプレーの判定について審判団に確認。審判団で再度協議した後、吉本責任審判は場内アナウンスで「キャッチと判定して2死一、二塁でプレーを再開します」と説明すると、今度は中嶋監督が審判団に確認したうえで、リプレー検証を要求。打球はワンバウンドで西川のグラブに収まったと判定が覆り、ロッテの攻撃終了となった。 試合後、吉本責任審判は「(三塁の山本貴塁審が)キャッチと最終的には判断している。それで混乱を招いてしまった」と説明した。 中嶋監督は「(あのような判定が)起こるのよ。だから改善していかなきゃいけないという話をしているんだけど」と苦笑い。指揮官がそう話すのも、8月15日の楽天戦(京セラ)でも審判団の打球判定が影響して走塁死となった似たようなケースがあったためで、「重なった(審判に死角となる)プレーとかになっていたら、誰が判断するのかな。臨機応変さがないというのは問題なんじゃないかな」と審判の打球の判定方法などに対する改善を求めた。