<衆院選2024>東京13区 全4候補の平均年齢「32.7歳」…若い世代の訴えは
10月27日に投開票を迎える衆議院選挙について、TOKYO MXは連日、東京都内の注目選挙区の選挙戦をお伝えしています。今回は足立区の一部が選挙区となっている「東京13区」です。今回の衆院選で、東京都内全体の立候補者の平均年齢は51.7歳ですが、4人が立候補している東京13区では平均年齢は「32.7歳」で、全体の年齢と比べ20歳近く若い候補者ばかりです。若い世代の訴えを取材しました。 足立区の一部が選挙区となる東京13区には、届け出順に日本維新の会の新人・重田惇平さん(29)、国民民主党の新人・森洋介さん(30)、共産党の新人・沢田真吾さん(39)、自民党の前職・土田慎さん(33)の4人が立候補しています。 自民党・前衆院議員の土田慎さんは33歳です。土田さんは前回、東京の小選挙区として最年少で初当選を果たし、デジタル大臣政務官を務めました。土田さんは「未来のために、いま」をテーマに掲げ、企業の成長の後押しによる賃金の引き上げを訴えます。土田さんは「しっかり経済成長しないと何もできない。税率をいじるという話ではなく、国全体のパイ、収入が増える政策を打っていかなければ。個人の手取りも企業の収益も上がるような社会のシステムにしていかないといけない」と訴えます。 日本維新の会・新人の重田惇平さんはこの選挙区で最も若い29歳で、元航空自衛官と外資系証券会社に勤めた経歴をアピールしています。重田さんは「未来を守り抜く」として、現役世代の生活の負担軽減を掲げます。重田さんは「いま、現役世代の生活が非常に苦しくなっている。しっかりと国民の負担軽減をさせていただく。所得税の減税と社会保険料の減額、子育て支援と、しっかり給付を強化していきたい」と話します。 国民民主党・新人の森洋介さんは30歳です。元環境省の官僚で、会社経営の経験もあります。森さんは「真面目な政治で明るい社会へ」と訴え、給料の手取りを増やすことが必要だと強調します。森さんは「結婚したいと思う若者が結婚できる、子どもをもう一人産み育てたいと思う、子育て世代が踏み込むことができる。そういったことを実現するためには所得を増やすことが大事。手取りを増やし、しっかりと暮らしを支えることが大事だと思っている」と語りました。 共産党・新人の沢田真吾さんはこの選挙区では最年長の39歳で、現在は党の地区委員長を務めています。沢田さんは「暮らし応援の政治」を掲げ、労働時間短縮などの実現を目指します。沢田さんは「教育費の負担軽減や給料アップ、あとは労働時間の短縮。これは私しか言っていないが、働き方のルールを変え、暮らしやすくしよう、子育てを応援し、暮らしやすい社会にしていこうと重視して訴えている」としています。 また、若い世代の投票率が低迷する中、投票率を上げるためにはどうすればいいのか、各候補者に聞いてみました。土田さんは「電子投票。自分で『〇〇さん』と書くと自然に集票される。こういう電子的な取り組み、インターネット投票に向けた取り組みを一歩一歩進めていかないといけない」、重田さんは「もっと身近に投票できる制度があったらいいと思う。インターネット投票が直ちにできなくても、自分の好きなタイミングで投票できるというのが浸透していったら投票率が上がるのではないか」、森さんは「投票所に行って記名でしか投票をできないというのが一定のハードルになっている。電子投票も拡大し、投票所の数を増やして、家の近くでも気軽に行ける投票の環境をつくっていくことが大事ではないか」と、電子投票の可能性について言及しました。一方、沢田さんは「せっかく投票所に行ったのに、自分の意見が反映されていないと考えている人も多い」とした上で「中選挙区に戻すか完全比例にするか。死票が出ない、自分の一票が政治に生かされる選挙制度に戻す必要があるのでは」と訴えています。 ■衆院選・東京13区(足立区の一部)立候補者(届け出順・敬称略) 重田惇平(29)維新・新 森洋介(30)国民・新 沢田真吾(39)共産・新 土田慎(33)自民・前