大分銀行の「ウェンズデイコンサート」900回に 演奏の場「引き続き提供したい」
大分銀行が毎月第2・3水曜日に無料で開催している「ウェンズデイコンサート」が8日、900回を迎えた。コンサートは地元で活躍する音楽家に演奏の場を提供しながら芸術文化の発展に寄与しようと30年以上続けており、同行によると、継続的にロビーコンサートを開催している銀行は全国でも珍しいという。 コンサートは1991年、大分市府内町の本店でスタート。コロナ禍による休止を経て、2020年10月から同市東大道の同行宗麟館で開いている。 この日はコンサートがきっかけで結成された箏曲演奏家、菊芙路洋子さんらでつくる「アンサンブル銀河」の6人が出演した。琴と尺八で「越後獅子」「春の海」など新年を感じさせる5曲を披露。集まった約30人が美しい音色に聞き入っていた。別府市から訪れた70代の女性は「琴の演奏を聴く機会はなかなかなく、とても良い時間だった。今後も足を運びたい」と喜んでいた。 同行地域創造部は「演奏したいというアーティストも増えている。次は千回を目標に、引き続き演奏家たちに活動の場を提供していきたい」と話した。 次回は15日午前11時半から、フルートとバイオリンとギターのトリオ「Papelera」が演奏する。