真田広之「プロダクションのパワーも通用しない」日本人俳優のハリウッド進出を語る
ハリウッド製作の戦国ドラマを主演・プロデュース
現在、世界に配信されているハリウッド製作の戦国ドラマ『SHOGUN 将軍』。 真田さんは主演だけでなくプロデューサーも務め、浅野忠信さんや二階堂ふみさんなど、多くの日本人俳優やスタッフが参加し、注目を集めています。 真田: 日本から来た俳優たちが本当にいい芝居をしてくれて、プロデューサー・演出部が満場一致で「これだ!」となったときの「よくぞやってくれた!」っていう喜びは、今まで感じたことのない種類の喜びでした。 できるのであれば、日本の優秀な人材を世界に紹介していく橋渡しができれば。それは今後の自分の新たなミッションかなという気がしますね。 古市: プロデューサーとして、どう関わったのですか? 真田: 初めの本作りからいろいろ関わって。日本の文化に関わるところは全部任せてくれたので。 初めて、プロデューサーという役割を担った真田さん。その中で痛感したことがあったといいます。 真田: オーセンティック(本物)なものを作るためには、日本の時代劇専門のプロが必要だということを主張して、それをスタジオも許してくれたので、日本の時代劇の経験豊富なスタッフを人選して、初めて現場に連れていくことができました。 画期的といいますか、やっとそういう時代になったなという。 過去はプロデューサーのタイトル(肩書き)がなかったですから、どう頑張ってもイチ俳優として言えること、変えられることの限界を痛感してたんです。どんなに言い方を考え、タイミングを考え、プライドを傷つけないように言っても、「これは自分たちの映画だから」「君にはその権限ないだろ」っていう。なんかこう、圧力がね、常にあるんです。 古市: プロデューサーって肩書きが付くと、周りの反応って変わるんですか? 真田: いやもう、ちょっとどころではなかったですね。 古市: 『めざまし8』は谷原章介さんがMCの番組なんですけど、谷原さんとの共演経験は? 真田: 『亡国のイージス』という映画でご一緒しました。 確かビンタをしまして、(谷原さんが)「思いっきり来てください」って言うので、思いきりいきました。 谷原くん、ご無沙汰してます。活躍をうれしく拝見してます。また機会があれば、セットでご一緒できる日を楽しみにしております。 古市: 谷原さん、今からでも海外ってこともありますよね? 真田: いやもう全然。だって「四十の手習い」ですから。何事にも遅いということはないと思うので… 待ってます! (『めざまし8』2024年2月29日放送より)
めざまし8