巨人-ソフトバンク戦で「王貞治デー」に張本勲氏登場 「ポーンと打ったから跳び上がりました」756号振り返る
◆巨人―ソフトバンク(28日、東京ドーム) 巨人は28日、東京ドームで行われたソフトバンク戦を「王貞治デー」と銘打ち、巨人の選手たちは王貞治さん(84)=ソフトバンク球団会長=が現役時代につけていた永久欠番の背番号「1」をユニホームの右袖に付けて戦った。 ■83歳健在!張本さんがあっぱれな投球披露【写真】 試合前は巨人の選手、スタッフが背中に「1」が記されたTシャツで練習。大型ビジョンではNPB歴代最多の通算868本塁打を放った王さんの足跡が紹介された。チームメートだった張本勲さん(83)がファーストピッチを、王さんから師事した原辰徳前監督(65)がセレモニアルピッチをそれぞれ務めた。 王さんと同じ1940年生まれの張本さんは「長嶋さんとともにいろんな記録とかイメージを築き上げてくれた人」と語り、77年にハンク・アーロンが持っていた当時の米大リーグ記録、通算755本塁打を抜き「世界記録」を樹立したときの思い出を回顧。「たまたまワンちゃん(王)が3番を打っていて、おれが4番で。あと1本が出なかった。(打席に)行くたびに『早く出してくれ』って。ポーンと打ったから跳び上がりましたよ。あのときはライバルでもあるし、友達でもあるけども、うれしかったね」と振り返った。 原さんは「鉄人と同時に非常にファンを愛された方。ファンに対する接し方とか。野球はもちろんまねはできなかったけど、そういう精神は非常に勉強させていただいた」と語り「やっぱりファンあってのプロ野球であることは今の選手も昔の選手も思いは変わらないと思いますし、変えてはいけない。そこの部分をしっかり肝に銘じて、自分のプレーでファンを魅了する選手が多く出てほしい」と願った。
西日本新聞社