リーグ優勝に歓喜の大谷らドジャースナイン（AP）

◇２０日（日本時間２１日）　リーグ優勝決定シリーズ第６戦　ドジャース１０―５メッツ（ロサンゼルス） ◆大谷翔平の妻・真美子さん、ドジャースのリーグ優勝に歓喜【写真複数】 　大谷翔平選手と山本由伸投手が所属するドジャースがメッツに勝ち、対戦成績を４勝２敗として４年ぶりのリーグ優勝を果たしてワールドシリーズ（ＷＳ）進出を決めた。「１番・指名打者」で出場した大谷は４打数２安打１打点１四球で、球団新記録となる単一シリーズ１７出塁も達成した。 　グラウンドでの記念撮影。大谷にリーグ優勝トロフィーをさりげなく渡したのはベッツだった。大谷と並ぶスーパースターの気遣い。大谷は「初めてのトロフィーなので持っていいよという感じで。いい記念になったので、ワールドシリーズのチャンピオンのトロフィーも掲げられたら最高」と語った。 　大谷とベッツの１、２番はポストシーズンの大きな柱だ。開幕からベッツが６月中旬に骨折するまでは１番ベッツ、２番大谷だったが、骨折してから１番大谷が定着。ベッツが戻ってからも、１番大谷、２番ベッツとなった。 　ベッツは１番に愛着があった。２番での復帰には戸惑いと疑問も少しあった。「自分が翔平よりすごい打者とは言えない。翔平が言えば、何でも通る」。だが、最終的には「チームが勝てれば、何でもいい」と折れたようだ。 　だが、２番としてネクストバッターズサークルで見る大谷のすごさと真摯（しんし）さに感銘を受けた。９月のロッキーズ戦で、大谷の同点弾に続き、サヨナラアーチを放った際は、「大谷がわれわれを引っ張ってくれている。だから、彼は７億ドルの大金を手にするんだ。僕らはただ、彼をサポートしていくだけだ」と称賛した。 　ポストシーズンでは、大谷が走者がいない場面で打てないことを問われると、「彼はフィールドで最高の選手だ。走者がいない場面で打っていないなんて、誰が気にするんだ」と擁護。そして、「彼が打席に入るたびに誰もが彼のことを知っていて、何かが起きると期待する。それが問題だね。彼は何度も期待に応えることをやってのけた。２０打席、人間だっただけだ。それが大谷翔平だ」と語気を強めた。 　スーパースターは並び立たないということもあるが、ドジャースは違う。ベッツと大谷は互いにリスペクトしあって、ワールドシリーズの頂点だけを見据えている。（写真はAP）