巨人・中川皓太のリベンジ0封登板が実現した舞台裏にベテラン投手の後押し 阿部監督「後輩思いだな」
◆JERAセ・リーグ 中日0―2巨人(4日・バンテリンドーム) 巨人は菅野智之投手(34)が中日を7回4安打無失点に封じ、チームの連敗を3で食い止めた。8回は2戦連続で救援に失敗していた中川皓太投手(30)が無失点でつなぎ、9回は大勢投手(24)が自己最速160キロをマークして今季初セーブ。3回の2得点を完封リレーで守り切り、勝率5割に復帰した。5日からは首位のDeNAと東京Dで3連戦に臨む。 【動画】中川皓太30歳バースデーを坂本、長野らがサプライズ祝福 * * * 指揮官の思いに応えないわけにはいかなかった。2―0の8回、中川は7回無失点に抑えていた菅野の後を受け、マウンドに上がった。2戦連続で救援失敗していた左腕は「大事な場面で使ってもらっている期待に、何とか不細工な投球でもいいので、チームの勝ちに貢献できたらと思っていました」。3者凡退に抑え、悪夢を振り払った。 8回の男が苦しんでいた。先月31日の阪神戦(東京D)で森下に決勝の3ランを許すと、2日の中日戦(バンテリンD)でも延長11回に細川にサヨナラ弾を浴びた。「どうしても打たれるとネガティブなマイナス思考になってしまうんですけど、自分を信じていきました」と自らを奮い立たせ、この試合に臨んだ。試合後、阿部監督は「菅野に『何とか皓太に復活してもらいたいからいいか』って言ったら、いいって言ってくれたから。後輩思いだなって」と継投の裏話を明かした。中川の復活をチームの誰もが待っていた。 3者凡退に抑えたが、萩尾や門脇の好守に助けられた部分も大きかった。「何とか抑えたという感覚。8回を投げる投手は安心感が必要だし、圧倒できる投球をしたい」。背番号41がよみがえった。
報知新聞社