『劇場版オーバーロード』青山吉能&瀬戸麻沙美がヒロインたちのドラマを大推薦!
オンラインゲームからログアウトできないまま異世界へと移転してしまったプレイヤー・モモンガは、骸骨姿の大魔法使い“アインズ・ウール・ゴウン”と名乗り、自身の眷属と共に「世界征服」を目指す――丸山くがねのダークファンタジー小説を原作としたアニメ『オーバーロード』。 【関連画像】劇場版「オーバーロード 」の名シーンを見る!(22枚) その、初のオリジナル劇場版『劇場版「オーバーロード 」聖王国編』が公開となる。 練りに練られた緻密な世界設定を背景に、ユニークなキャラクターたちが繰り広げる壮大なドラマが人気を博し、原作は累計1400万部を突破、アニメはこれまでにTVシリーズ4期と劇場総集編2本が制作されている。 劇場版『聖王国編』はTVシリーズ第4期の7話~8話の間に描かれていないもう一つの物語を描いており、異世界に存在する国家のひとつ〈ローブル聖王国〉の存亡をかけた戦いに関わるアインズたちの活躍を描いている。物語の軸となるのが聖王国騎士団の従者・ネイア、そしてネイアとコンビを組んで活躍するのが魔皇・ヤルダバオトからの支配を解かれたメイド悪魔のシズ。二人の活躍は本作の大きな注目点となる。 ネイアを演じる青山吉能とシズ役の瀬戸麻沙美に、二人のキャラクターの魅力と見どころを語ってもらった。 何度でも楽しめる 『オーバーロード』の醍醐味 ――お二人は『オーバーロード』という作品の魅力はどこにあると感じますか。 青山 私は今作から参加した身なので、作品全体を代弁するのもおこがましいですが……とにかくキャラクターや世界の設定が本当に緻密で、伏線的な要素も随所にちりばめられているけれど、「知っていないとわからない世界」ではないんです。何も知らずに観ても物語はしっかりと楽しめます。その一方で、世界観やキャラクターを知っていればいるほど、なにげない会話やちょっとした表情、目線の動きだけでも「このキャラ同士がこういう表情を交わしているってことは……」とより深く楽しむことができて、まったく違った面白さがある。だから何度でも楽しめるというのが、魅力的だなと思っています。 瀬戸 主人公・アインズの外に見せている姿と心の声のギャップが面白いですし、そこから生み出される物語があまりに壮大すぎる。壮大すぎるからこそ、すべてが仕組まれていた展開だとわかった時に、思わず笑ってしまうというか。この作品に触れる人は掌の上で踊らされるのもよし、しっかり裏側を把握した上で楽しむのもよしで、見方によって物語の受け取り方が変わるというのが大きな魅力だと思います。 ――完成した今回の劇場版『聖王国編』をご覧になっての感想は? 青山 作画が綺麗すぎです! 今作はプレスコ(先に収録した声に合わせて映像を作成する手法)に近い収録で、「自由に、思ったようにお芝居をしてくれて大丈夫です」と言われていました。できあがった映像を観たら本当に、私たちのやっているお芝居の通りに絵が動いているんです。それがとても新鮮でした。自分たちが考えた演技の先にあるものが絵として表現されて、それが『オーバーロード』の世界になっている。声優として、演者として作品世界に入ったとあらためて感じることができて嬉しかったです。 瀬戸 冒頭から「歴史ものが始まった?」という迫力と興味を惹かれる演出が印象的でした。総尺2時間以上で、そのボリュームに相応しい満足感がありつつ、展開がタイミング良く切り替わっていくので最後まで飽きることなく引き込まれていきます。また、後半になるにつれてネイアの表情や行動がだんだん変わっていく様子には、「こうやって人は何かを信じて、心酔して、崇拝していってしまうのか……」という流れをみせつけられたような気がしました。