【第33回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭】ジュリーになった銀行社長、コロナ禍で活躍の医師が独唱…財界人編(1)
■「今年はもう笑っていただきたい」 4回目の出場となった埼玉りそな銀行の福岡聡社長は、沢田研二の「勝手にしやがれ」を熱唱。「2024年のお正月はつらいこと(能登半島地震)がありましたので、今年はもう笑っていただきたいということで、この曲を選びました」といい、帽子を投げる有名なパフォーマンスも再現して会場を盛り上げた。 衣装は毎年妻がコーディネートしているが、今回は秘書が担当。ダンディな白スーツがまぶしいが、今後着る予定はないとのこと。社内のイベントで披露するチャンスはあるのかを聞くと「そんなことしたらクビになっちゃいますよ(笑)」と話しており、この姿は今回限りの貴重なものになりそうだ。
医療の世界は失敗が許されないが…
ふじみの救急病院の鹿野晃名誉院長は、今回が初出場。「救急病院は来る患者さんを受け入れるということをやっているのですが、院外活動として、大病の発症前の予防を啓発する活動、AEDや心臓マッサージによる救命処置の啓蒙をしたいということで、歌は苦手なのですが出場させていただきました」と決断した。 コロナ禍において情報番組で専門家としてコメントする姿が印象に残るが、今回はテレビ出演と全く違う緊張感を覚えた様子。それでも、「大失態をやらかした時はやり直しできると聞いていたので、若干の余裕はありました。医療の世界は失敗するとお亡くなりになったり、障がいが残ったり、取り返しのつかないことになりますので」と捉えていたそうだ。 応援席には多くの関係者が駆けつけていたが、本番中に病院のスタッフは足りているのかを聞いてみると、「救急病院でシフト制になっているので大丈夫です。今日は夜勤明けの方やお休みの方が中心に来てくれました」と万全の体制で臨んでいる。
■妻のアドバイスで新人らしいコーディネートに こちらも初出場は、産業廃棄物処理会社・シタラ興産の設楽竜也社長。「こんなすごい政財界の人たちと同じ楽屋で、一つのステージをみんなで完成させるんだという気持ちになることができるんじゃないかと思って、喜んで参加させてもらいました」と目を輝かせる。 さすがに大きな舞台は緊張したそうだが、「歌いだしてしまえば、“もう自分を見てくれ!”、“会社のことを知ってください!”という気持ちになります」と吹っ切れたのだそう。さらに、「うちの応援席以外からも、拍手をしてくれたり、サイリウムを振ってくれたりしたのが見えたので、うれしかったです」と、新入りを温かく迎えてくれる文化に感激したようだ。 披露曲は、長渕剛の「しあわせになろうよ」。黒を基調とした衣装でステージを彩ったが、「元々自分が選んだものがあって、もっと派手だったんです。でも、新人の私がいきなりド派手というのもマズいだろうということで、昨日の夜、妻がコーディネートしたのを任せて着ました」と急きょ変更したそうで、「結果、こっちのほうが良かったです。言うことは聞いておくもんだなと思いました(笑)」と感謝していた。