2025年度国公立大入試変更点

　河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2024年4月1日、2025年度入試情報に「新設大学・増設学部・学科一覧」と「入試変更点」を掲載した。2025年度は、東京医科歯科大学と東京工業大学の統合で東京科学大学が誕生するほか、福岡県福岡市に博多大学が新設される。 【画像】2025年度新増設大学一覧 　「新設大学・増設学部・学科一覧」は、2025年度に予定されている大学の新増設を一覧にしたもの。文部科学省から公表されているもの、および河合塾調査で2024年3月現在判明した分をまとめている。なお、一覧には現在認可申請中のものや設置構想中のものが含まれており、今後変更などの可能性もある。 　2025年度に新設される大学は、国立大学1校、私立大学1校の計2校。東京科学大学は、東京医科歯科大学と東京工業大学の統合により、新たに誕生する。博多大学（福岡県福岡市）は、データサイエンス学部をもつ単科大学として、2025年4月開学を目指している。定員は160人。 　大学の統合では、桃山学院教育大学（大阪府堺市）が、桃山学院大学（大阪府和泉市）と2025年4月に統合する。大学の募集停止については、ルーテル学院大学（東京都三鷹市）が、2025年度以降の学生募集を停止する。 　学部・学科の新設・改組のうち、国立大学では岩手大学が獣医学部を新設し、理工学部を3学科から1学科、農学部を6学科から4学科に改編する。秋田大学は、理工学部を改組して総合環境理工学部を新設するほか、情報データ科学部を新たに設置する。山形大学は、社会共創デジタル学環を新設。神戸大学は、工学部情報知能工学科を改組し、システム情報学部を新たにスタートさせる。公立大学では、福井県立大学に恐竜学部、下関市立大学に看護学部が新設される。 　一方、「入試変更点」では2025年度入試における入試方法などの変更内容について、国公立大学・私立大学に分けて、地域ごとに掲載。変更を行う学科、日程・方式、変更内容などが確認できる。ただし、今後変わる可能性もあるため、詳細は必ず各大学が発行する募集要項などで確認すること。 　たとえば、東京大学は、全科類で学校推薦型選抜の出願資格を変更。2024年度入試では「既卒生の出願可」としていたが、2025年度入試では「既卒1年まで出願可」とする。 　慶應義塾大学は、経済学部経済学科で2025年度より学校推薦型選抜の指定校推薦を新規実施する。定員は30人。これにともない、一般入試の募集人員は、A方式が前年度比20人減の400人、B方式が前年度比10人減の200人となる。