アマ8冠女王・和田まどかが前日計量クリア 史上最速タイ2戦目でタイトル奪取に照準
◆プロボクシング ▽女子東洋太平洋ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦8回戦 日本同級2位・和田まどか―ジュターティップ・シティチェン(14日、東京・後楽園ホール) 女子アマチュアボクシングで8冠を獲得し、プロ転向2戦目でタイトルに初挑戦する和田まどか(TEAM 10COUNT)が14日、ジュターティップ・シティチェン(タイ)と東洋太平洋ミニマム級王座決定戦を戦う。13日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、和田は300グラムアンダーの47・3キロで一発クリアした。ジュターティップは46・8キロでパスした。 戦績は29歳の和田が1戦1勝(1KO)、22歳のジュターティップが6勝(4KO)1敗。 和田が勝てば、ジムメートのWBA&WBO世界アトム級(46・2キロ以下)統一王者・松田恵里が東洋太平洋王座を獲得した2戦目でのタイトル奪取史上最短記録に並ぶ。計量後、取材に応じた和田は「今回はミニマム級だったので、減量は楽に行けました。仕上がりはいいですし、ここはしっかりと」と好調をアピール。ここまではジムメートの日本アトム級王者・狩野ほのかを中心にスパーリングを重ねてきた。「狩野さんとのスパーは(試合を)イメージしやすかった。鳥海純会長とラウンドの構成などを考えながら練習してきました」と順調な調整ぶりを振り返った。 世界王座の最短獲得記録はWBCライトフライ級暫定・富樫直美、WBOミニマム級・佐伯霞、現WBOスーパーフライ級王者・晝田瑞希(三迫)の4戦目。和田は「3戦目で世界に行くには、ここは勝たないといけない」と気を引き締めた。 和田は1995年1月16日、神奈川・横浜市生まれの29歳。小2でフルコンタクト空手(新極真会)を始め、田奈高進学後にボクシングを始めた。全日本選手権は3階級で6度優勝し、国体2連覇などアマチュア8冠に輝いた。2014年、18年の世界選手権ライトフライ級でともに銅メダルを獲得した。58勝(13KO・RSC)10敗の戦績や実績から、4月のデビュー戦は特例で、日本女子では初めてとなる8回戦(A級、アトム級)を戦い、ピムチャノック・セブジャンダ(タイ)に3回TKO勝ちした。 「結果として倒せればと思いますが、長引かせるつもりはないです」と和田。2戦目での戴冠に向け「日本初、をたたき出すつもりで。タイトル、取ります!」と言葉に力を込めた。 なお、14日は女子の5大タイトルマッチで行われる予定で、メインイベントはWBO女子アジアパシフィック(P)・スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦(8回戦)。東洋太平洋フライ級(50・8キロ以下)王者・チャオズ箕輪(ワタナベ)と同スーパーフライ級1位・奥田朋子(堺春木)が対戦する。 女子WBOアジアP・アトム級王座決定戦(8回戦)は日本同級8位・吉田里穂(RISE FIT)とIBF世界同級11位・鵜川菜央(三迫)が激突。女子日本バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ6回戦は王者・柳井妃奈実(真正)が同級1位・古川のどか(北島)の挑戦を受ける。女子日本フライ級タイトルマッチは王者・山家七恵(EBISU K’s BOX)が同級1位・福家由布季(三迫)と戦う。
報知新聞社