高川学園高校の元生徒が退学の撤回を求めた裁判 第一回口頭弁論で学校側は請求の棄却求める「退学処分は適法」
KRY山口放送
防府市の私立高校に通っていた生徒が、学校側から不当な退学処分を受けたとして学校を運営する法人に対し退学の撤回などを求めている裁判の第一回口頭弁論が25日、山口地裁で開かれました。 訴えているのは、防府市の高川学園高校野球部の元生徒です。 訴えによりますと、原告の元生徒は1年生だったことし6月、授業中での居眠りや教員に対する反抗的な態度などを理由に、学校から不当な退学処分を受けたとして、高川学園に対し退学の撤回と慰謝料など460万円の支払いを求めています。 25日に山口地裁で開かれた第一回口頭弁論。 原告側は「原告が野球部の上級生から寮で暴行を受けるなどのいじめにあい、当時、学校生活への意欲が減退していた」としたうえで、学校側がそれらの事情を聞くことなく退学処分を決定したことから、「退学処分は違法かつ無効」などと主張。 一方、被告の高川学園側は「原告は授業態度が極めて不良であった。退学処分は校長の裁量権の範囲を逸脱、濫用したものとはいえず、適法である」などとして請求の棄却を求めました。 次回は来年2月19日に弁論準備手続きが行われる予定です。