河内家菊水丸 珍宝は非売品ソノシート「自民党 話しあいのマーチ」まるで現状を予言する曲
【菊水丸店主 珍宝堂】京都府南山城村の自宅地下資料室には「自民党 話しあいのマーチ」がございます。これは、1969年(昭44)に日本クラウンが製造したレコードですが、薄いビニール製のソノシート。45回転なので、シングル盤と言えましょう。 これはねぇ、自民党の議員と党員のために制作配布された非売品ですわ。作詞は星野哲郎さん、作曲に猪俣公章さんという昭和歌謡史に燦然(さんぜん)と輝く両御大。編曲が、都はるみさんのレコード大賞受賞曲「北の宿から」のイントロを考案した名アレンジャーの竹村次郎さん。そして、国民的愛唱歌「三百六十五歩のマーチ」を前年に大ヒットさせたチータこと水前寺清子さんが歌っているのですから凄い!! 発表が、自民党の55年体制のまっただ中。なのに、歌詞が今年の「第50回衆議院選挙」で過半数を割り込み、国民民主が掲げる「手取りを増やす」などの協議を野党側と丁寧に行っていく状況を予感させるような内容に仕上がってます。 一、 云(い)いたいことは なんでも云える 自由がここに あるんだぜ 話しあおうよ どこまでも 話しあおうよ 純粋に 心と心の 空間を みんなの意見で 埋(うず)めよう 二、 互いに一歩 近よるだけで 場面はぐっと 広くなる 話しあおうよ 隠さずに 話しあおうよ 怖(おそ)れずに 小さな自分の 立場から はなれて大きく 目をあけて 三、 知りたいことは なんでも訊(き)ける 自由がここに あるんだぜ 話しあおうよ 若者よ 話しあおうよ 友達よ 明日はわたしの ためにある 明日はあなたの ためにある ぜひとも、石破首相はこの名曲を覚えて、首相指名選挙前に記者会見で「わが党と話しあいましょう」と宣言して歌ってほしいですなぁ…。 (河内家菊水丸)