税の9割を廃止、「多くても6種類に」…省庁を半分にしたアルゼンチン大統領の税制改革(海外)
イーロン・マスクに影響を与えたアルゼンチンのミレイ大統領は、多くの税金を削減する計画があると述べた。 税収入ではなく、税の数について90%を削減する計画だという。 アメリカ政府効率化省(DOGE)のマスクとビベック・ラマスワミは、連邦政府の大幅な縮小を考えている。 アルゼンチンのハビエル・ミレイ(Javier Milei)大統領は税制を再構築し、税金の種類を6つ以下にすると述べている。 先日公開されたフォーブス・アルゼンチン(Forbes Argentina)のインタビューで、ミレイ大統領は次のように語った。 「我々は民営化を進め、働き方改革を深め、税金を90%削減する。これは税収ではなく、税の数についてで、多くても6種類のシンプルな税制に移行する」 これは、次期トランプ政権のメンバーに影響を与えた強硬派の大統領による大胆な動きとなるだろう。 2023年10月の就任以来、ミレイ大統領は大胆なコスト削減策を主導してきた。アルゼンチン政府の18省の半分をなくし、何万人もの職員を解雇し、就任後の最初の10カ月間だけで支出を31%削減した。これは、国に「チェーンソーを振り下ろす」という公約を実行したことになる。 ミレイ大統領の行動は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領のもとで同じような職務を担う、イーロン・マスク(Elon Musk)とビベック・ラマスワミ(Vivek Ramaswamy)の目にとまったようだ。 マスクは11月、「アルゼンチンは素晴らしい進歩を遂げた」と語り、ラマスワミは「アメリカはミレイ大統領スタイルの削減強化が必要だ」と述べた。 ミレイ大統領はインタビューの中で、アルゼンチンは計画の「最初の一歩」を成し遂げたにすぎず、次はより「強力なチェーンソーだ」と語った。 「これは、規制緩和して障害を取り除くだけでなく、国家を小さくする新たな改革という意味もある」と語った。 ミレイ大統領は、目指す改革の4分の1しか達成していないと付け加えた。 アルゼンチンの最新の経済指標は、同国が経済的に苦境を乗り越え、好転しつつあることを示唆している。 アルゼンチンのインフレ率は、2023年12月の25.5%から2024年11月には2.4%に低下した。しかし、失業率は第3四半期に、前年同期の5.7%から6.9%に上昇した。 一方、経済活動については、第3四半期は第2四半期に比べて3.9%伸びた。 BBVAの予測によると、アルゼンチンは2024年に15年ぶりに経済均衡が達成されるとみられる。また、投資と個人消費により、アルゼンチンのGDPは2024年の3.8%減から、2025年は5.5%増に力強く回復するとみられる。
Thibault Spirlet