日産、米で10%賃上げ方針 待遇改善「競争力強化を反映」
【ニューヨーク共同】日産自動車は20日、米国で働く全ての生産技術者らの賃金を来年1月から10%引き上げる方針を明らかにした。生産技術者の賃金階層を撤廃するほか、その他の待遇改善も実施する考えで、日産は「市場での競争力強化を反映した」と説明している。 米自動車業界では、全米自動車労働組合(UAW)が、米ゼネラル・モーターズ(GM)など「ビッグスリー」と呼ばれる自動車大手へのストライキ後、25%の賃上げなど大幅な待遇改善で合意した。UAWの合意内容が明らかになって以降、トヨタ自動車やホンダといった日系メーカーも相次いで米国での賃上げ方針を明らかにしている。