小池百合子東京都知事 東京15区補選の乙武洋匡氏について8年前の「再チャレンジ」とエール
東京都の小池百合子知事は5日の定例会見で、自身が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が国政進出を目指して設立した「ファーストの会」が柿沢未途氏(自民党離党)の衆院議員辞職に伴う東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)に、作家の乙武洋匡氏を擁立することに関して「(8年前の)再チャレンジ」と触れた。 15区補選について「残念ながら不祥事が続いてきた中で行われる選挙。また、自民党の処分問題がずっと報じられてきた中での選挙」と話し、乙武氏について「政治不信が高まる中で、クリーンな政治や住民との対話ができる、明確なメッセージを持っているかどうか問われる。乙武さんは永田町を改革していくにはふさわしい人物」と”クリーン“な候補者であることを強調。 一方、乙武氏は2016年3月に不倫騒動が報じられ、その年の参院出馬を断念した経緯がある。 当選には自民党や公明党などとの連携が不可欠。公明党を「大きな改革を進める仲間」と位置づけた小池氏。 同党内で乙武氏の応援に否定的な声もあがっていることについては「8年前のことは本人も心から反省をしている。逆に言えば再チャレンジということ。厳しいなかでこれまでも政策提言などをされていることを、積極的に受け止めてもらえるものと思っています」と触れ、連携へ自信をのぞかせた。 乙武氏は先天性四肢欠損症で、著書「五体不満足」で知られる。都の教育委員を務めたことがあり、2022年の参院選東京選挙区に無所属で出馬し、落選。3月29日には「ファーストの会」副代表就任が発表された。小池氏は「これから応援していただける様々な方との連携を模索している」とし、「一日も早く街頭などでの活躍されることを期待している」とエールを送った。 他に、立憲民主党の新人酒井菜摘氏、日本維新の会の新人金沢結衣氏、参政党の新人吉川里奈氏、政治団体「日本保守党」の新人飯山陽氏、元自民衆院議員の秋元司氏、元格闘家で参院議員の新人須藤元気氏が出馬表明している。
報知新聞社