広島駅南に外資系ホテル「voco広島」開業へ 2027年後半、ホテルセンチュリー21広島跡地 周辺の競争一層激しく
不動産開発などのサムティ(大阪市)は27日、英国のIHGホテルズ&リゾーツと提携し、広島市南区的場町のホテルセンチュリー21広島の跡地に外資系ホテル「voco(ヴォコ)広島」を2027年後半に開業すると発表した。JR広島駅(南区)周辺では複数のホテル建設が進んでおり、競争が一段と激しくなりそうだ。 【地図】voco広島 voco広島は地上19階、地下1階の延べ約1万7千平方メートル。301室の客室やレストラン、会議室、スポーツジムなどを備える。vocoブランドは、都会的なデザインの内外装が特徴で、国内では大阪市で昨年開業したホテルに続き2カ所目。旧西国街道沿いに立地することを踏まえ、一部に江戸期の街道をイメージしたデザインも取り入れるという。 IHG系列のホテルは、広島県内ではANAクラウンプラザホテル広島(中区)に続き2カ所目。サムティグループが5月に着工し、27年6月に完成させた後、IHGに運営を委託する。総事業費や従業員数は明らかにしていない。 ホテルセンチュリー21広島は22年8月に閉館し、解体が進んでいた。サムティは「訪日客も迎えられる高品質な宿泊サービスを提供し、地域の観光振興や雇用創出にも貢献したい」とする。 広島駅一帯では、新広島駅ビルにホテルグランヴィア広島サウスゲートが25年春にオープンするほか、アパグループ(東京)も24~28年に3施設の開業を予定している。アパグループは「宿泊需要が高いエリアで、ホテルが供給過剰となる『オーバーホテル現象』にはならないだろう」としている。
中国新聞社