上戸彩、仕事と家庭の両立に7年「子供に見せられない作品にも出たい」
世界240以上の国と地域で配信されるAmazon Originalドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」で、政府の陰謀をいぶかる報道ニュースキャスター・市谷裕美にふんした上戸彩が、ハードな立ち位置のキャラクターにチャレンジした心境と、子を持つ母としての近況を語った。 【動画】上戸彩インタビュー「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」 本作は、約35年前に社会現象を巻き起こしたかわぐちかいじのコミックを原作に、劇場公開された映画『沈黙の艦隊』に未公開シーンとその後の東京湾での戦いを加えて描いた配信ドラマ。社会派の作品に参加したいという思いが募っていたところに、本作のオファーがあったという上戸。その心境の変化について「家庭と仕事のスイッチの切り替えができるようになるまで、子供を産んでから7年くらいかかりました」と率直に答えた。「それまではやはり、どうしても“母親”が優先だったので、この状態で撮影現場に入ってすごく重い作品に出演するのは、自分の気持ちが追い付かないと思い、自信がありませんでした」と語った。
「最近は、やっと自分で切り替えられるようになってきました。子供が私の職業と“演じる”ということを理解してくれる年齢になったのが大きいです。私が家で重い顔をしていても『今日はそういうシーンだったのかな』とわかってくれるんです。なるべくそう思われないようにしなくてはいけないんですけど」と笑った。
母と女優のスイッチの切り替えは、主に移動の車の中で行うという。「セリフも基本は移動時間に覚えます。ちょっと前まではお風呂でも覚えていましたが、今は子供が入ってきてしまって、1人のお風呂時間がないので難しいです」と、切り替えの秘訣を明かした。
独立国「やまと」の艦長・海江田四郎(大沢たかお)は、自らが目指すもののために、世界に向けて“国家”“核”といった問題を提起し、行動を起こした。規模は壮大だが根っこはシンプルだ。母としての上戸の思いも、それに通じるところがあるという。「子供には、目の前にある人や、周囲にいる人の幸せのために、まず自分ができることを探してやっていくことが大切だと伝えています。子供がやりたいと思うことに対し、親として一緒にやったり、ママはこういうことをしていると話したりしながら、人の役に立つこととは何かを子供に伝えています」と母の顔を見せた。