【阪神】最速151キロ2年目左腕が3日の巨人戦で今季初先発 岡本から「三振を取れればいい」
阪神・門別啓人投手(19)が3日の巨人戦(東京D)で今季初先発する。岡田監督が絶大な期待を寄せる2年目の最速151キロ左腕。今季は中継ぎで3試合に登板しているが、待望の“本職”での出番に「やっと、きた」と胸を踊らせた。2日は甲子園で調整。プロ初白星へ「まっすぐで押していく」。入団時から熱望する岡本和との対戦を前に「三振を取れればいいです」と宣戦布告した。 昨年のプロ初登板と初先発は消化試合。経験を積む舞台だった。戦力として本格デビューとなる今回は、2位との直接対決。しかも、エース戸郷との投げ合いだ。岡田監督は「今まで新しい投手は、なるべく楽なところで投げさせた。相手とかも見て。今回は逆やな」と異例の扱いを認めた。昨季も村上が飛躍したが、序盤は主戦級とぶつかるカード初戦を避けた。その長い監督生活の流儀を崩し「いい投球をしたら自信になる。一皮(むける)どころちゃうやろ」と大一番を与えた。 “別格待遇”の理由はスケールの大きさだ。「そら、そういうことやん」。開幕前から「どこかで使いたい」と機会を探してきた。層の厚い先輩投手陣がそれを許さず、中継ぎで経験を与えてきたが「いつまでもブルペンでウズウズしてるんじゃなく、どっかで爆発させたらな」と満を持して決断。投球次第では「外せんようなるかも」と期待した。 「長嶋茂雄DAY」としても注目の試合。19歳は「すごく光栄」と目を輝かせた。各地の映画館でライブ配信も行われ、東海大札幌高時代に通った札幌市内の施設も対象。「スタイルを崩さずに投げ切るのが一番」と真っ向勝負で伝統の一戦に挑む。(安藤 理)
報知新聞社