ダンス全国1位で小4チーム「大騒ぎ」 空き缶回収し、フリマで不用品売って…工面した4万5000円でユニホームそろえ
部門1位の文部科学大臣賞に
長野県佐久市野沢小学校4年2組(26人)でつくるチーム「Lucky Clovers(ラッキークローバーズ)」が、昨年12月の「第11回全国小・中学校リズムダンスふれあいコンクール」全国大会で小学生の自由振付曲部門1位の文部科学大臣賞に輝いた。 【写真】子どもたちが受け取った賞状とメダル
クラスの団結力を高めるために初挑戦。総合的な学習の授業の一環で取り組んだ。13日、報告に佐久市役所を訪れた児童は「ダンスを通じて前よりみんなで話し合うようになった」と笑顔を見せた。
審査員「見ている側も元気をもらえる」
同部門は全国から計22チームが参加し、13チームが予選を通過。ダンスの映像を提出し、審査を受けた。決められた楽曲に合わせて大きく動いたり、しっかり止まったりと、動きの切れを意識した振り付けをクラスで意見を出し合って考えた。審査員に「見ている側も元気をもらって一緒に踊りたくなる」と評価を受けた。
クローバーをあしらったダンスのユニホームは、児童たちがデザイン。社会科の授業でごみの処理や再利用について学んだことから、近くのスーパーに箱を置いてアルミ缶を集めたり、校内でフリーマーケットを開き、要らなくなった物を売ったりして約4万5千円を集め費用に充てた。
休み時間にもダンスを練習 子どもたち「発表を聞いてクラスは大騒ぎ」
13日は児童3人が金メダルを首に下げ、柳田清二市長に報告した。キャプテンの清水結都(ゆいと)君(10)は「1学期から授業で取り組み、休み時間にも教室で練習してきた」。ともに副キャプテンの、柳沢希(のぞみ)さん(10)は「ダンスの経験はあまりなかったけど楽しさを知ることができた」、大沢慶介君(10)は「発表を聞いてクラスは大騒ぎだった。1位になれるとは思ってなかったのでうれしい」と話した。
柳田市長は「大切な思い出ができたのではないか。これからも結束力を高めて切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」とたたえた。担任の清水隆生教諭は「団結力が高まり、子どもたちの表情も豊かになったので参加して良かった」と話していた。