【福岡ボート(サマータイム)西スポ杯】堀本和也 ここからは自分の季節
<8日・福岡ボート・5日目> きっちり決めた。準優11Rで1号艇に陣取った堀本和也(35)=徳島=は、インから0.06のトップSを決めたイン逃げで完勝。「勘より早かったけどいいSを行けた」。期末でF持ちという無理ができない状況ながら、ゼロ台に踏み込む強心臓を見せて人気に応えきった。 機力にも手応えは十分。前節V機の71号機は今回も強力で、堀本のペラ調整にも見事にマッチングしている。「出足や行き足が良くて回り足もいい。伸びもやられない」。堀本と言えばインの鬼、石川真二に薫陶を受けたピット離れ仕様の仕上げも見もの。「もちろんピット離れ仕様も考えています」。勝つための手駒は完全にそろった。 準優は大雨、優勝戦は再び晴れて気温が上がる予報だが、夏場を得意とする堀本にとっては追い風となる。「今の僕はピット離れ仕様を含めて回転を上げる調整をするのが常。だから回転を上げる必要がある湿度や気温が高い気象条件は歓迎のクチです」 逆に言えば回転を抑える調整が必要な冬場は苦手。今期(昨年11月~)も勝率を下げてA2降格が決定的だが気にしていない。「今期は今のスタイルでやると自分に縛りを設けていたから仕方ないです。ここからは自分の季節なので期待していてください」。復活を期す来期に弾みを付けるためにも、今期最終戦でVという最高の起爆剤を奪いに行く。(森 大輔)