“掘り出し物” のスターに…阪神、ドラフト下位の一流選手(4)ドラ6新人でタイトル獲得
レギュラーシーズンの開幕が迫っている2024年のプロ野球。ドラフト上位入団の選手は否が応でも注目を集め、それだけ期待値が高い選手であるといえる。しかし、シーズンが始まれば、ドラフト下位の選手が活躍するケースも数多くある。そこで今回は、阪神タイガースでドラフト下位入団から躍進した一流選手を紹介する。
中野拓夢
投打:右投左打 身長/体重:171cm/69kg 生年月日:1996年6月28日 経歴:日大山形高 - 東北福祉大 - 三菱自動車岡崎 ドラフト:2020年ドラフト6位 昨シーズンは全試合に出場し、リーグ優勝・日本一に大きく貢献した中野拓夢も、ドラフト時の評価は決して高くなかった。 中野は、日大山形高で2年時にレギュラーを獲得し、同年夏の甲子園ではベスト4進出に大きく貢献。卒業後は東北福祉大に進学し、ベストナインを3回受賞するなど強い存在感を放った。 その後は社会人野球の三菱自動車岡崎に進み、主力として都市対抗野球大会にも出場。2020年ドラフト会議で、阪神タイガースへ6位入団を果たした。 下位指名とはいえ社会人経由ということもあり、即戦力としての活躍を求められた中野は、ルーキーイヤーに正遊撃手として135試合に出場。打率.273、30盗塁をマークし、新人ながら盗塁王のタイトルを獲得した。 翌年も結果を残し、ベストナインに輝いた一方、両リーグワーストの18失策を記録するなど、守備面での課題が残った。 昨季から二塁手にコンバートとなった中野は”不動の2番打者”として大活躍。全143試合出場で打率.285、164安打、20盗塁の数字で最多安打に輝き、ゴールデングラブ賞も受賞した。今季もさらに成績を向上させ、日本一連覇の原動力となれるか。
ベースボールチャンネル編集部