「寒天」をさまざまな「観点」で 原材料にしたチーズやドレッシング、アート作品など展示
伊那食品工業(長野県伊那市)の観光拠点・かんてんぱぱガーデン内の複合商業施設「monterina(モンテリイナ)」(同市)で、寒天をテーマにした特別展「Kanten/Kanten(カンテンカンテン)」が開かれている。寒天の歴史や原料、用途を紹介するとともに、寒天を使った製品やアート作品も展示している。 【写真】寒さを生かして作る寒天 主催する同社によると、寒天はところてんやあんみつのイメージが強いが、素材の味を引き立たせるなどの役割があり、幅広い食品に使われていることが知られていない。特別展では、同社の取引先31社が協力し、原材料に寒天を含むチーズやツナ缶、ドレッシングなどの製品41点を並べた。 展示を指揮したデザインスタジオ「we+(ウィープラス)」(東京)は、寒天を使ったインスタレーション(空間芸術)を提案。着色した寒天をキューブ状の透明な寒天で包んだ作品は、時間の経過とともに内側から色が広がっていく様子を見られる。 担当者は「幅広い世代にさまざまな『観点』で『寒天』を知ってほしい」。29日までの午前10時~午後5時(24日は休館)。入場無料。