元フジ・大橋マキ 6年間の病院勤務を経て起業「香りは生活に潤いを与える存在」
「なんだか仕事に集中できない」「ちょっとテンション上がらない」。そんなときに、ふわっと香るアロマの存在が、生活のエッセンスになるかもしれません。大橋マキさんにアロマの世界の魅力を聞きました。(全5回中の4回) 【画像】これはレアかも!大橋マキさんが調香している姿など(全17枚)
■今日は「この香りがいい」と自由な気持ちで楽しめたら ── 病院でアロマセラピストとして勤務された後、自身のアロマブランドを立ち上げられました。きっかけを教えてください。 大橋さん:病院で行なっていたアロマトリートメントは、1対1でのコミュニケーションであり、その方に届けるための香りです。ですが、もう少し開かれた空間で香りをシェアしていくことに可能性を感じ、「家庭で気軽に使えるアロマ」をコンセプトに、ブランドを立ち上げました。
当時、「このアロマはこういう効能」という感じで、香りの魅力が限定的に伝わりがちでした。私自身、統合医療としてのアロマをずっと学んできたので、そうした考えに寄っていた時期もありました。でも、じつはアロマの魅力はそれだけにとどまらず、もっと奥が深いんですね。 たとえば、エッセンシャルオイルひとつとっても、それぞれにまつわる歴史や物語などがあり、それらを知ることで、アロマの楽しみ方がぐっと広がります。
アロマはイマジネーション豊かな世界。自分が「これが好き!」と思えるものをもっと自由に選んでいい。もちろん皮膚刺激や禁忌など安全面には注意が必要ですが、「グレーな部分がある面白さ」が、アロマの自由な魅力だと思うようになりました。 ──「グレーな部分が魅力」というのは、面白い考え方ですね。 大橋さん: 香りはその日の気分によっても、好き嫌いが左右されますよね。それこそ今日はすごく気持ちのいい香りだと感じても、明日は違うかもしれない。自分の体調だったり、健康の状態だったり、そのときに食べたものでも左右されます。いろんなことの「掛け算」で香りの好き嫌いは、変わるんです。