【高校ラグビー】選抜大会が開幕!桐蔭学園、大阪桐蔭...有力校の1回戦を振り返る 大会最多6回の優勝を誇る東福岡は目黒学院に逆転負け
春の高校ラグビー日本一を争う「第25回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会」が開幕。会場の熊谷スポーツ文化公園(埼玉県)では、24日までに2回戦が行われました。
連覇を狙う桐蔭学園 前半に一時はリードを許す
1回戦、大会連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)は第1試合に登場。九州の強豪・長崎北陽台(長崎)と対戦しました。開始2分、PGで幸先よく先制点をあげた桐蔭学園。しかし、その後は長崎北陽台FW陣の圧力に苦しみます。5分、長崎北陽台の大型ロック田崎凛太郎選手にトライを奪われて3対7と、リードを許すまさかの展開。12分、27分と桐蔭学園らしい多彩な攻撃でトライを奪って20対7としますが、前半終了間際には再び長崎北陽台FW陣の執拗な攻撃を止めきれません。中央にトライを許して20対14、前半はわずか6点差で折り返します。 それでもさすがは試合巧者の前回王者。後半に入ると、キックを上手く使いながら敵陣で試合を進め、流れを引き寄せます。長崎北陽台自慢のFWを上手く後ろに下げながら、ひとりひとりが判断よくボールをつないで確実に得点に結びつけていきます。後半は4つのトライを奪って50対19、苦しみながらも長崎北陽台を下して2回戦進出を果たしました。
近畿王者の大阪桐蔭は関東大会ベスト4の国学院久我山と対戦
近畿王者の大阪桐蔭(大阪)と関東大会ベスト4の国学院久我山(東京)の注目の対決。先制したのは国学院久我山でした。開始2分、右ウイングの宮下隼選手が鮮やかなステップで約30mを走り切ってトライ。5点のリードを奪います。しかし、近畿大会を圧倒的な強さで制した大阪桐蔭。安定したセットプレーを軸に、慌てず反撃を試みます。そして9分、ラインアウトからモールをつくって押し込むと、最後は抜け出したフッカーの芦高優一選手がトライ。5対5の同点に追いつきます。このトライで勢いを取り戻した大阪桐蔭は、17分にFW陣が力強い突破を見せて勝ち越すと、30分にはSO上田倭楓選手のキックパスに反応した山添仁琴選手がトライ。逆転して前半を終了します。 後半に入っても大阪桐蔭の勢いは止まりません。後半はスクラムで国学院久我山を圧倒。スクラムを押し込んでペナルティーを誘発すると、キックで前進したラインアウトからの攻撃を得点に結びつけていきます。後半だけで5つのトライを積み重ねて48対5、上々のスタートで1回戦を突破しました。
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