政治資金パーティーで「ご入金のみ」有識者は問題視 田畑衆議院議員 国会会期末の5日前に駆け込みか 富山
男性:「何考えてるかわかんないですよね。そういう批判浴びているところでまた開こうっていうのはね」 女性:「やっぱり控えた方がいいかなと思うんですけれど。私たちは常識外とかって思っても、ずっと歴史があって当たり前と思ってる団体じゃないかな。そういうことがね」 女性:「悪い方で名前出ている間は今はおとなしく表に出ない方がいいと思います」 男性:「使途が全然明瞭になっていませんし、今問題があることが明らかになっているので、この時期にわざわざ前と同じことを繰り返す必要はないんじゃないかという気はしますけども」 田畑議員の政治資金パーティーの会費は2万円。案内状の返信欄には「ご出席」「ご欠席」のほかに「ご入金のみ」の記載がありました。 ■寄付についての不記載になるのか… 政治とカネの問題に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授は…。 神戸学院大学 上脇博之教授:「これはもうびっくりで。今の法律は寄付と政治資金パーティーを法的に分けてるんですね。お金だけ払ってくださいと。これ寄付になるんですね」 会費の入金のみが行われた場合は、寄付に当たると指摘します。政治資金規正法では政治資金パーティーについて、パーティー券で得た収入から会場代や飲食代などの経費を差し引いた金額を政治活動に支出できると定めています。 事前に参加しないと分かっている人から会費を徴収しパーティー収入にあてると政治資金規正法に抵触する恐れがあると上脇教授は話します。 神戸学院大学 上脇博之教授:「参加しない人が分かっているにもかかわらず、これを全部パーティー収入に入れ込んでしまうと、これ虚偽記入になるし、寄付について書かなかったという不記載になってますね。政治資金規正法違反です」 政治資金パーティーの案内状には「ご入金のみ」が寄付に当たるとの但し書きもありませんでした。 ■問い合わせるも「担当者不在」で回答なし 神戸学院大学 上脇博之教授:「本来だったら参加しないと分かっている分は寄付なので、寄付として収支報告書に書かないといけないけど。こうなってくるとですね、(政治資金の)透明度も低くなるし、実質的にはパーティー収入でないものをパーティーの名前で収入として得られる。法律自体が全く順守されていない状況が生まれてしまいますね」
チューリップテレビでは5月27日、田畑議員の事務所に対し、政治資金パーティーについて開催の意図などを問う質問状を送りましたが、5月30日午後5時半の時点で回答はありませんでした。 「ご入金のみ」の記載についても電話で問い合わせましたが、担当者不在で回答はありませんでした。
チューリップテレビ