戻ってきて! ヨーロッパ、レンタル移籍で大活躍中の選手(6)価値が8億→50億円超! 恐るべし重戦車
どんなに才能があっても最初からチームの中心選手としてプレーできるとは限らない。そんな選手たちが経験を積むために設けられているのが「レンタル移籍」という制度である。現在ブンデスリーガで得点を量産しているハリー・ケインやアーセナルの主将を務めるマルティン・ウーデゴールもその1人だ。今回は、レンタル移籍先で輝きを放つ選手をピックアップして紹介する(成績は4月28日現在)。
FW:サムエル・オモロディオン(アトレティコ・マドリード→アラベス) 生年月日:2004年5月5日 国籍:スペイン 今季リーグ戦成績:30試合9得点1アシスト(ラ・リーガ) これまでのスペインにいないタイプの怪物FWが現れた。昨夏にアトレティコ・マドリードがグラナダから600万ユーロ(約8.4億円)の移籍金で獲得したサムエル・オモロディオンの市場価値はすでに4000万ユーロ(約56億円)まで急騰。レンタル先である昇格組アラベスの残留を決定的なものにする活躍を披露している。 身長193cmという驚異的なフィジカルと身体能力を併せ持つ怪物FWは、強引に相手ゴールまで馬力の違いで持っていける能力の持ち主だ。フィニッシュの精度をはじめ荒削りな部分は多いが、ポテンシャルは間違いなく、その推進力はまるで“戦車”だ。 武者修行先での大活躍に早くも心を躍らせているアトレティコ・マドリードサポーターも多いのではないだろうか。ディエゴ・シメオネ監督のチームの前線には身長189cmのアルバロ・モラタがいるとはいえ、フィジカルを全面に押し出したタイプの選手はいない。彼が来シーズンにトップチームの戦力になることができれば、チームに新たな強みをもたらしてくれるかもしれない。
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