小西桜子、前原滉の誕生日をサプライズでお祝い トライストーン運動会のため「トレーニングを積まないと」
俳優の前原滉、小西桜子、渡邉崇監督が20日、都内で行われた映画『ありきたりな言葉じゃなくて』(12月20日公開)の完成披露上映会に登壇した。 【写真】小西桜子がイラストを作成した前原滉の似顔絵ケーキ 本作は、テレビ朝日のグループ会社として、報道情報番組やバラエティ番組など数多くの番組制作を手がけてきた「テレビ朝日映像」が、65年の歴史の中で初めて長編オリジナル映画を制作。代表取締役社長兼エグゼクティブプロデューサー・若林邦彦氏の「テレビ朝日映像社員をオスカー監督に」という言葉をきっかけに、2021年に【映画プロジェクト】が発足。リスクをとってでも挑戦するという決意のもと、「この会社を使ってみんなの夢をかなえてほしい」という呼びかけに対し、これまで見たことのない、海外でも楽しめる作品作りを目指し、45の企画が集まり、その中から“映像業界で起きた実際の出来事”を基にした本作の企画が選ばれた。 約1年前に撮影し、久しぶりの再会となった前原と小西。今作が初共演だったが、前原は小西について「すごく掴みどころがない方。悪い意味じゃないですよ(笑)。それって女優さんとしてすごく素敵なことだと思うんです。いろんな役を演じることができるし。ちょっと抜けているところもあって面白いし(笑)。今回の役もとても合っていて、(小西が)“りえ”を演じてくださるなら安心だなと思いました」と印象を語った。 一方で、小西は前原を「最初からこの映画のことをすごく考えてくださっていて頼りがいがありました。私も役者として前原さんが好きだったので、今回共演できることはすごく楽しみでした」と笑顔で明かし、イベント冒頭から和やかなムードに。2人のキャスティングについて、早い段階で決めていたという渡邉監督。「机の前に前原くんの顔写真を貼ってシナリオを書いていましたし、途中から小西さんも隣に貼ってずっと書いていました」と告白。前原は「僕も撮影が終わった時にその話を聞いたんですけど、ちょっと怖いな…と(笑)」と言いながら、「最初に出演のオファーをいただいたときは自分の精神状態がちょっと合わなくてお断りしたんです。でも、監督ほか皆さんが熱意を持って後押ししてくれたのでやらせてもらうことになりました」と出演までに至る経緯を明かす。「台本も一緒に考えていきたいと言ってくださって…」と続け、「俳優が台本から携わることなんて、これからもあまりないようなこと。特別な経験をさせていただいて、自分としてもプラスになるし、楽しそうだなと思いました」と、今作への参加を喜んだ。 小西も台本制作には途中から参加したという。「“りえ”という役に責任を持っていろいろ考えたいと思っていた」と役と向き合ったそう。「“りえ”という役は後半では拓也視点で物語が進んでいくので、(前半とは)見え方が変わるんです。難しいところもありましたが、“りえ”を演じる以上は私が一番“りえ”を理解できるように、余白を監督と、前原さんと一緒に作り上げていきました」と述懐した。 このクセが強い拓也という役を、どう作り上げたのかMCから問われると前原は「(拓也は)渡邉さんに似てるんですよ。渡邉さんが投影されているなと思うところがある」と話すと、監督も「うっかり出ちゃっているところがあるかも」と苦笑い。本作の中で心がほっこりするデートシーンにも触れ、前原は「卓球のシーンで、小西さんが頑張っているんですけどお上手じゃなくて…(笑)。ラケットを振るたびにちょっと浮いてたよね!?」と暴露。それに対し小西は、「台本には“卓球で拓也に勝つ”という流れだったんですけど、一向に拓也に勝てなくて…。無理やり勝ったということにしてもらった」と告白。渡邉監督も「最初に小西さんに『卓球は大丈夫ですか?』と聞いたら『大丈夫です』って言ってたんですけどね…」と笑った。これには小西も「練習したんですけどね(笑)。ぜひ卓球シーンにご注目いただければ!」と卓球トークで盛り上がり、前原は「ちょっと!これもう卓球映画になってるから!」と予想外の話で盛り上がってしまったことを笑った。 他にも「歩道橋のシーン」など、2人がキラキラしている場面も。渡邉監督は「ストーリーがシビアになっているので、2人の楽しい時間というのをちゃんと撮りたかった。なるべく2人で歩くというところは丁寧に撮りました」とこだわりについて述べた。 また、この日は前原の誕生日ということで、サプライズでお祝いが行われた。小西から前原へ、小西が描いた似顔絵のケーキが送られると、「うれしいです!」と満面の笑みを浮かべる前原。偶然にも主人公・藤田拓也と同じ32歳になったが、「これからもお仕事をますます頑張りますが、まずはこの映画が広まってくれたらいいなと思います。僕自身も頑張りますし、皆さんの力でどうか広げていただければ」と抱負を語った。前原が飼っている猫をデザインし、絵を描いたという小西は「前原さんの主演映画に一緒に出させていただいて、こうやってお祝いできてすごく光栄です」と笑顔。 32歳になった前原に対し、“青春から遠くもなく近くもない年齢”ということから青春を最近感じたことを問われた前原は「告知とかじゃないんですけど…。(前原、小西が所属する事務所)トライストーンでの運動会が来年ありまして…。あんまりやりたくないんですけど(笑)。我々もトレーニングを積まないとな…と、本気でやったらそれは、青春を感じるかもしれない!」とニッコリ。小西は「体力作りのためにキックボクシングを始めました」と言い、2人は青春ど真ん中に向かっていた。 最後のあいさつは、渡邉監督が「皆さんの力を借りて、長い期間をかけて完成しました。観ていて皆さんの意見を聞きながら完成したんですが、結局最後に一番素直な部分だけが残ったような気がしています。気恥ずかしい部分もあるんですが、正直な気持ちが映せたかなと思っています」と自信をのぞかせ、小西も「本当に皆さんの思いが込められている作品。これから公開に向けてたくさんの皆さんにもお力添えいただけたらうれしいです!」と重ねた。前原は「映画やドラマは、皆さんに観ていただいて初めて完成するものだと思います。今日は一般の方に観ていただくことが初めてなので、皆さんが初めてこの作品を完成させる方々だと思うと本当にありがたいです。これからこの映画を広めるために何か思ったことがあればSNSに書いてもらえると僕らも見にいきますので、ぜひ書いてください!」と映画の完成に感謝し、公開を心待ちにした様子を見せた。