イーロン・マスクはガラケーを使っていた説
ねぇ、ガラケーで撮ったの? 先日、テスラが2021年から取り組んでいるロボットOptimusの動画をイーロン・マスクがXに投稿したのですが、再生すると「あれ、自分のネット環境が悪いのかな?」と思ってしまうほど動画が粗々のボケボケ。 【全画像をみる】イーロン・マスクはガラケーを使っていた説 あっというまにバズってネットミームと可しました。
ロボットがただ歩く動画
この動画は3500万回以上再生されてるのですが、Optimusがただ歩いているだけの動画。10年前なら「おお~!」となるかもしれないですが...。 なんでイーロンはそれを見せたかったのか、そしてなんでこんなに荒い動画だったのか、謎だらけです。 この動画のクオリティの悪さとただ歩いているロボットの動画はネット上でジョークとなり、「同じ写真家?」というコメントと共に、未確認動物ビッグフットの写真が投稿されていました。
しれーっと高解像度の動画に入れ替え?
このなんとも言えない画素の動画が話題になった後、実はイーロン・マスクがしれーっと動画を高解像度のバージョンに入れ替えをしていたことが判明しました。 でも普通、投稿後に編集されると、編集されたこととその時間が下部に表示されるようになっていますが、イーロンの投稿編集には何も変更された形跡が残されていません。 編注:SNSは投稿された動画を公開する際に、一時的に低解像度の動画をレンダリングすることがあります。動画を入れ替えたのではなく、何らかのトラブルで仮の動画が長時間表示されていただけ...なのかもしれません。 こちら、元の動画と新しい動画を並べたスクリーンショットです。
テスラのロボットはまだ追い上げの途中
2021年夏、最初にOptimus(当時の名前はTesla Bot)をプレゼンテーションで発表した際は、白い全身タイツを着た人が登場して、ロボットのように動き回って踊り、失笑されるというものでした。 スベリまくった発表でしたが、イーロンの動画で披露されたロボットが歩いている姿を見るとだいぶ進歩しているように感じますが、2020年代の最先端のロボットに追いつくにはまだまだという感じ。ボストン・ダイナミクスが製作した人型ロボットのAtlasは、2016年にはすでに自分で立ち上がることを学び、同じ年に一本足で立ち、2017年にバック転ができるようになり、2018年には段差をひょいひょいとジャンプできるようになっています。そして、Atlasは今も人間の実際の動きを学び、進化を続けています。昨年は複雑な現場で仕事をする能力も披露しています。 対するOptimusはAtlasに追いつくにはまだまだ長い道のりがありそうですが、以前洗濯物をたたむ動きを披露しています。この先、イーロンが約束したようにテスラは家庭内の使用人として機能する自律ロボットを開発できるのでしょうか?アニメや映画ではもう100年以上ロボットが活躍する世界が描かれ続けていますが、現実化するのはまだまだ先のようです。
岩田リョウコ