杉良太郎、刑務所の逸品を販売する矯正展をPR「良いものを安くが特徴」受刑者による保護犬育成も提案
法務省特別矯正監を務める歌手で俳優、杉良太郎(80)が23日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開幕した「第64回全国矯正展」(24日まで)の記念セレモニーに出席した。 刑務所などの刑事施設では、受刑者の再犯防止と社会復帰を目的とした職業訓練を行っており、同展では日用品や工芸品、食品など作業製品の約2150品目を安価で販売。15歳で刑務所慰問を始めた杉は、各施設が特色のある製品作りをする「一所逸品」を提唱し「今後画期的な製品が出てくる」と期待した。 この日は鈴木馨祐法相(47)、同省矯正支援官のEXILE ATSUSHI(44)、落語家の桂才賀(74)、コロッケ(64)、女性デュオのPaix2(ぺぺ)、警察庁特別防犯支援官で杉の妻、伍代夏子(62)も出席して矯正展を視察した。 会場では北海道・網走刑務所で生産され、牛肉の最高ランク「A5」評価の「監獄和牛」を使用した牛丼やステーキ弁当を販売。杉は「『良いものを安く』が矯正展の特徴。『A4』ランクでさらに安く、広く販売してほしい」と提案した。矯正支援官を務めて8年目のATSUSHIは「すてきなものがたくさんあるが、キャンプグッズもよかった」と感想を語り、伍代も「家具もおしゃれで良いものがある」と感心していた。 杉は職業訓練の新展開として、保護犬の育成事業も提案。「家庭犬にする教育を通して犬に愛情を与え、犬からも優しさをもらえる」と心の教育につながると強調。災害時におけるペットとの同室避難プロジェクトを推進する伍代も「受刑者がドッグトレーナーやトリマー(ペットの美容師)の免許をとることができる」と推奨していた。