新月の夜に電気を消して星空をながめてみませんか?と提案するカレンダー 盛岡市
IBC岩手放送
盛岡市のアイーナにある環境学習交流センターを運営するNPO法人環境パートナーシップいわては、地球温暖化や気候変動、環境のことを学ぶ人々を支援しようと関連図書の配架や資料の展示、学習会の開催などに取り組んでいます。 【写真を見る】新月の夜に電気を消して星空をながめてみませんか?と提案するカレンダー 盛岡市 センターの一角には手動のモーターを回し電球を点ける装置や、うちわであおぐ風を動力にプロペラを回す装置など発電を体験できるコーナーが設置されています。 (環境パートナーシップいわて 櫻井則彰業務部長) 「電気を使うのはスイッチ一つで付くが、実際に自分で電気を作ろうと思うと相当な力が必要になるということが子どもたちにも体験してもらえる」 発電の仕組みを理解することは、節電に対する意識を高めるとともに火力発電によって排出される温室効果ガスの削減に向けた取り組みにもつながります。 さらに、地球温暖化防止の取り組みを提案するカレンダーがあります。 (ナレーション) 「新月の夜の小さな習慣、せっかくだから家のあかりも暗くして星空をながめてみませんか?新月の夜に、あかりを消す。この小さな習慣が未来を変えるかもしれません」 こちらが新月の日付を星印で記したカレンダー「次の新月はいつ?」です。新月は月の明かりがなくなり、星空の観測には向いているとされます。 カレンダーの制作にはさらに家の電気を消すことでより星の輝きを楽しむ日にしましょうというという意味も込められています。 (櫻井則彰業務部長) 「美しい夜空を2050年までに残す、あるいは回復させるために私たちがどんなことができるんだろうということを考えてもらうために作ったカレンダーです」 「家の電気を消す」ことは温室効果ガスの削減にもつながり、地球温暖化防止の取り組みにも一役買います。 (櫻井則彰業務部長) 「今、明かりのほとんど、エネルギーのほとんどが化石燃料で作られていますので、その化石燃料の使用を減らしていく。星を見るために明かりを消すという習慣を付けていくことが大切だということをみなさんに気づいてもらうためにこのカレンダーを作っている」
このカレンダーは環境学習交流センターで無料配布されていて、2025年2月以降の新たなカレンダーも今年中に制作予定です。 皆さんも次の新月の日、家の電気を消して夜空に輝く星を見上げてみてはいかがでしょうか?
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