原子炉冷却不能などの緊急時への対応は 柏崎刈羽原発の訓練を外部有識者が視察
東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発。もし地震の影響で原子炉が冷やせなくなったら…。緊急時の対応訓練を13日、外部の有識者が視察し、「所員は再稼働の準備ができていると」と評価しました。 【写真を見る】原子炉冷却不能などの緊急時への対応は 柏崎刈羽原発の訓練を外部有識者が視察 柏崎刈羽原発で行われた訓練。有事の際の拠点として5号機に設けられた「緊急時対策所」には、発生した地震に対応するため所員が集まっていました。 その様子を視察していたのは、東電が国内外の有識者を招いて設置した「原子力改革監視委員会」のデール・クライン委員長です。 「強い揺れが収まったことから、各自安全に留意して作業を開始せよ」 訓練は柏崎刈羽地域で震度6強の揺れを観測し、外部電源が喪失。余震も起き、運転中の7号機で原子炉が冷却ができなくなったことを想定し、対応手順が確認されました。 【原子力改革監視委員会 デール・クライン 委員長】「非常に厳しいシナリオの訓練だったと思います。今回の訓練で分かったのは、発電所の所員は再稼働の準備ができているということです」 クライン委員長は、長期間停止する中で再稼働を目指す柏崎刈羽原発について「予期せぬ事態にも対処する準備ができているか今後も注目していく」と話しました。
新潟放送