「橋が架かるまで頑張ると言っていたが、だめだった」遺影を持つ女性の姿も 町民の40年来の悲願『出島大橋』開通 離島と本土がつながる 宮城・女川町
東北放送
宮城県女川町にとって40年来の悲願がついに実現しました。離島・出島(いずしま)と本土を結ぶ「出島大橋」が完成し、19日開通を迎えました。 【写真を見る】「橋が架かるまで頑張ると言っていたが、だめだった」遺影を持つ女性の姿も 町民の40年来の悲願『出島大橋』開通 離島と本土がつながる 宮城・女川町 完成した出島大橋のたもとでは、午前10時から町民らが出席して開通式が行われました。 須田善明女川町長: 「多くの皆さんの思い注いでくれた力に感謝しながら開通させていただきます、これからも変わらぬお力添えご理解を、女川町・出島の皆さんにいただけますようお願いします」 出島大橋は、女川町の離島・出島と本土との間に架けられた全長364メートルのアーチ橋です。式の後には須田町長や島の住民らが渡り初めを行いました。そして、橋の中間地点でくす玉を割って開通を祝いました。 さらに、上空に駆けつけたのは、航空自衛隊松島基地のブルーインパルス。6機の機体が橋の上に鮮やかなスモークを引いて開通を祝福しました。 出島大橋は、およそ167億円の事業費をかけて完成しました。橋の開通により出島から女川町の中心部まで車で15分ほどで行くことができるようになります。 島の人: 「とてもうれしい。便利がよくなる」 島で暮らしていた女性: 「橋が架かってうれしい限り。夢の架け橋と言っていたが夢の架け橋ではなくなった」 夫の遺影を持つ女性も。開通を待ち望んでいましたが去年11月に亡くなったといいます。 出島出身で夫の遺影を持つ女性: 「一緒に景色を見せている。橋が架かるまで頑張ると言っていたがだめだった見ているよね」 午後3時には一般車両の通行も可能となり待ちわびた人たちがさっそく橋を渡っていました。
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