初出場で初優勝を飾った

　卓球の第37回全国ラージボール大会（5～7日）の一般女子シングルスの部で、飯田卓球クラブの代田華菜子さん（26）=長野県飯田市鼎切石=が初優勝を飾った。 　代田さんは小1から卓球を始め、下條村の下條JTCに毎日通った。中学から越境して高知県の明徳義塾中学校、同高校に進学。大学は関西の強豪、神戸松蔭女子学院大学に進み、関西学生ダブルスチャンピオンにも輝いた。 　大学卒業後に帰郷し、保育士として働いている。社会人2年目から旭ケ丘中学校で教え、卓球を再開。卓球よりボールが一回り大きいラージボールは昨年から始め、経験1年目ながら全国ベスト16になった。 　同大会へは初出場。強豪選手が集まるトーナメントブロックに入ってしまい、1回戦から激戦に。長いラリー戦が続き、2回戦では優勝候補を下した。決勝も1点を取るのに20回以上ラリーが続くような激しい試合となった。あと1本で優勝というところから逆転され最終セットまでもつれたが、「負けたら悔やんでも悔やみきれない」と冷静になり、戦術に集中することでポイントを重ねた。 　代田さんは「負けたセットの失敗をしないよう戦術を変えたのが良かった」と振り返り、「厳しいラリー戦の連続で、疲れてほっとした。帰って周りから祝福されて優勝の実感が湧いた」と語った。 　昨年から同市山本の井ノ口愛二さんとともに「かな卓球クラブ」を始め、子どもたちに卓球を教えている。丸山公民館で週2回指導し、子どもたちに毎回課題を挙げさせ、それに応じた練習メニューをつくる。礼儀やあいさつといった基本の大切さを伝えている。 　「これからもできるときに楽しみ、今度は別の大会で全国優勝を目指したい」とし、「子どもたちに卓球の楽しさを伝えられたら」と話した。