人種差別被害を受けたサッカー日本代表MF鎌田大地、クラブと地元警察は協力して捜査も、容疑者を特定できず終結?
イングランド・プレミアリーグ第11節、クリスタル・パレス対フラムの試合が現地時間9日に行われた。サッカー日本代表MF鎌田大地が所属するパレスは、フラムに0-2で破れている。この試合で痛恨の一発退場となった後に人種差別被害を受けた鎌田について、英メディア『THE STANDARD』が現地時間14日に報じている。 【写真】欧州日本人、高額年俸ランキング2024 フラムとの試合で先発出場を果たした鎌田。しかし、76分、鎌田が相手選手に足裏でタックルする形となり、一発退場となってしまうアクシデントが発生した。鎌田の退場で数的不利に陥ってしまったC・パレスは、ホームスタジアムで0-2の敗北を喫してしまう。 退場処分を受けてピッチを去ろうとしていた鎌田は、サポーターから人種差別被害を受けたと報じられていた。クラブも公式サイトにて、「鎌田大地選手がフラム戦中に人種差別を受けたとの報告を受けており、その疑惑について調査中だ。当クラブはいかなる形態の虐待に対しても一切容認しない方針をとっており、加害者として特定された者に対しては可能な限り最も強力な措置を講じる」と、試合後に声明を出している。 同メディアは人種差別被害を受けた鎌田の事件について、「C・パレスとロンドン警察は、鎌田大地に対する人種差別疑惑に関する捜査を終了した」と前置きした上で、経緯について次のように報じていた。 「フラム戦で日本代表MF鎌田選手が0-2で敗北した後、ホーム席で同選手に対する人種差別の疑いのある事件があったと報告された。その後、クラブとロンドン警察が捜査を開始して防犯カメラの映像も検証されたが、容疑者は特定されていない。警官はクラブやグラウンドで働く人々と緊密に連絡を取り合ったが、容疑者は特定できなかった」 同メディアの報道によると、鎌田に対して人種差別を行った容疑者を特定するには至らなかったようだ。記事では、「クラブ側もこの事件に関する調査は終了したと理解している」と、伝えている。
フットボールチャンネル編集部