奥能登4市町の小中学校で3学期スタート…輪島の合同仮設校舎では始業式に400人
能登半島地震で大きな被害を受けた奥能登地域4市町の小中学校で8日、3学期の始業式が一斉に行われた。
石川県輪島市で被災した6小学校が入る同市河井町の合同仮設校舎では、児童計約400人が始業式に臨んだ。6校のうち鳳至(ふげし)小・鵠巣(こうのす)小の校長を担当する山岸多鶴子さんは「3学期のスタートにあたって自分を大切にし、周りの人たちも大切にすることを考えてほしい」と児童らに呼びかけた。
授業も始まり、河井小・大屋小の6年1組では進路について考え、目標を立てた。自宅が半壊し、仮設住宅に住む男子児童は「小1から始めた野球を中学校でも頑張りたい」と話していた。
4市町の教育委員会によると、昨年の地震や水害で小中の延べ13校が被害を受けて校舎が使えなくなり、輪島市と能登町、穴水町で小学校の仮設校舎が各1棟建設された。