ブラジルの一風変わった祭り 投棄空き缶対策で発想の転換
マドレ・デ・デウス、ブラジル、2月13日 (AP) ― ブラジル北東部バイア州の小さな自治体で行われるカーニバルには、30人を超える参加者が、数百個の空き缶で作った"衣装"を身にまとって、マドレ・デ・デウスの通りを練り歩く。 この一風変わったお祭りは1997年、地元のカーニバルで町中にに捨てられた空き缶の山を前にして、環境整備の観点から生まれたという。 この衣装を作るためには、数カ月かけて約1500個を超えるの空き缶を集め、入念に洗って残り香を完全に消した上で、色や種類別に分け、細いナイロン紐で缶を結んで、"ピエロ"と呼ばれる衣装ができあがる。 現在はカーニバルのために、生計を立てるためにリサイクル可能な素材を集めている人々に、缶の買取り料を支払って必要な量の空き缶を調達するというが、一着約44ドルする衣装は、最低賃金が月285ドルの国では無視できない金額だ。 (日本語翻訳・編集 アフロ)