デートの誘いの言葉は「遊園地行こうよ」だったという（’94年２月11日号）

10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は30年前の’94年２月11日号掲載の「あった！ 若＆美恵子さん『西海岸で初デート』の２ショット」をお届けする。 【もみくちゃ】「ど、どいて…」取り囲む報道陣を突破して逃げる若ノ花 ’93年に若花田から改名、関脇、大関と順調に昇進を続けていた若ノ花（当時23・現在は花田虎上）。だがこの当時、彼が日本中から注目されていた理由は、年明けにCAの栗尾美恵子さん（当時24・現在はMieko）と「１月29日に婚約か？」とスポーツ紙が報じたからだった。二人の交際が発覚したのは前年の暮れのことだった。本誌はその約半年前、二人が出会った当時の貴重な〝ツーショット画像〟を入手していた。 ◆米・サンノゼの遊園地で〝初デート〟 美恵子さんは中学生時代からティーン向けファッション誌『Olive』の読者モデルとして活躍した。学生時代も『an・an』や『週刊朝日』の表紙など、モデル活動をしていたが、大学卒業後は小さい頃からの夢だったCAとして日本航空で働いていた。二人の出会いについて、当時の記事は次のように説明している。 《二人の出会いは昨年６月の米国サンノゼ・ハワイ巡業の際、日航機に乗り合わせたのが縁だった。一行が、成田からカリフォルニア州サンノゼに到着し、歓迎セレモニーが終わった後、若・貴側が美恵子さんら同機のスチュワーデス４人を食事に誘った。いわば、〝合コン〟というわけ。その日は現地の日本料理店に行った後、ホテルの一室で飲みなおしながらゲームを楽しんだという。それが６月３日のこと。 そして、翌４日、若ノ花ら力士数人と美恵子さんは、サンノゼ郊外にある遊園地「グレート・アメリカ」に繰り出した。》 そこで撮影されたいわば〝初デート〟が冒頭のカットというわけだ。これは、たまたま居合わせてビデオを回していた観光客が撮影したもの。後で再生して見たら、手前の若翔洋の陰に若ノ花と美恵子さんが映っていたのだという。 《「あの日はあまり天気が良くなく、途中から雨が降りだしましたが、二人は楽しそうに話してましたよ。彼女がこんなに騒がれる女性になるとは想像もしなかったけど、かわいい人だったし、とても目立ってました。若ノ花関は有名人だから遊園地にいた日本人の注目を集めていましたが、二人はお構いなしの様子でした」》 当時の記事でビデオの撮影者は、このときの状況についてこのように語っていた。 この約半年後に交際が発覚するまで、二人の仲は熱く深く進行していったのだ。 〝婚約報道〟後のメディアのフィーバーぶりはすごかったようだ。連日、家までメディアが押しかけるため、美恵子さんは二子山部屋に避難する事態に。親方やおかみさんがこの件に関して口をつぐんでいたのはもちろん、後援会にも厳重な〝箝口令〟がしかれていたという。千秋楽を終えた若ノ花本人もメディアを避けるために、若い衆の後ろに隠れるようにして部屋に駆け込む有様だった。 結局、’04年２月10日に若ノ花と美恵子さんは金屏風の前で婚約を発表、その後６月に結婚した。その後、１男３女をもうけた二人だが、その夫婦生活は必ずしも平和なものではなかったようだ。婚約直後からの美恵子さんへのバッシングや、若貴兄弟の不仲など花田家をめぐる数々の問題、そして若ノ花の女性問題など、’07年に離婚した後もしばらくメディアに追われる日々が続くこととなる。 この画像の中の幸せそうな二人はそんなハードな未来など、まったく想像できなかっただろう。