石炭・化石館ほるる40周年 6回にわたり講演会「フタバスズキリュウが教えてくれること」など 福島県いわき市
福島県いわき市常磐湯本町の「市石炭・化石館ほるる」が18日から予定している開館40周年記念事業で、記念講演会の講師と日程が固まった。19日の第1回目はフタバスズキリュウ研究の第一人者の佐藤たまき神奈川大教授が講師を務めるのをはじめ、12月14日まで炭鉱や化石などをテーマに計6回にわたって開く。定員は各回50人でホームページで聴講申し込みを受け付けている。 記念講演会の第1回目は佐藤氏が「フタバスズキリュウが教えてくれること」と題して語る。第2回目は20日に嶋﨑尚子早稲田大文学学術院教授が「炭鉱の学習・研究の現在 炭鉱から何を学ぶか」をテーマに講演する。 第3回目は11月16日に真鍋真国立科学博物館標本資料センターコレクションディレクターが「絵本から始める最新恐竜学」、第4回目は11月23日に関内幸介いわき地域学会幹事が「渋沢栄一と近代のいわき」、第5回目は12月7日に国府田良樹神栖市歴史民俗資料館学芸員が「いわきの化石発掘とその後―イワキゾウを中心に」、第6回目は12月14日に猪瀬弘瑛県立博物館主任学芸員が「双葉層群の化石と最新情報」をテーマにそれぞれ語る。
いずれも時間は午後2時から午後3時30分までで、「市石炭・化石館ほるる」に隣接するウッドピアいわきが会場となる。聴講無料だが別途入館料が必要。 ◇ ◇ 40周年記念事業の特別企画展「世界にみとめられたいわきの化石たち」は18日から来年1月13日までほるるで開催される。展示を予定している化石は、日本初確認のイノセラムス(二枚貝)、三葉虫(新属新種2種)、アンモナイトなどの軟体動物、フタバスズキリュウ(新属新種)、クビナガリュウ、イワキエンシス(新種)、コハク、いわきクジラ(頭骨、頸椎骨)など約50種類。また、11月2日から来年1月13日まで、新1万円札に描かれた実業家渋沢栄一といわき市のかかわりを紹介する記念企画展も開く。 いわき観光まちづくりビューローの若松貴司専務、ほるるの菜花智主任学芸員は7日、福島民報社いわき支社を訪れ、記念事業をPRした。 (いわき版)