逆転3ランで巨人2位浮上に導いた坂本勇人、周囲に意見求める姿勢が不安消した…5学年上の”兄貴分”が励まされた
◆JERA セ・リーグ 巨人3―2中日(25日・東京ドーム) 巨人が中日に逆転勝ち。3カードぶりの勝ち越しを決め、2位に浮上した。2点を追う6回に坂本勇人内野手(35)が逆転3ラン。チーム9試合ぶりの一発で、不名誉な9試合連続2得点以下を止めた。 【動画】やったぜ!坂本勇人の劇的逆転3ラン! * * * * * 坂本には苦楽をともにしてきた5学年上の“兄貴分”がいる。現役時代はヤクルトなどで内野手として活躍し、現在は楽天で打撃コーチを務める川島慶三氏。「出始めのころから一緒にやっていたので」と、ともに08年から1軍に定着した縁もあって公私で仲を深めてきた。 3月23日の楽天戦(東京D)の試合前にはフリー打撃を終えると、川島コーチのもとへ向かった。オープン戦の打率は1割台前半。身ぶりを交えながら約5分間の野球談議の中で、打撃に関する悩みも打ち明けた。 川島コーチは「彼みたいなレベルの選手に、僕が言うようなことはないですよ」と笑顔で坂本の肩をたたき、励ましの言葉をかけた。「こういうふうにやっておけばシーズンは大丈夫ってことは本人も分かっている。暗示をかけてほしいんですよ」。不安を打ち消すために多くの意見を求める姿勢が、通算2340安打の土台となっている。
報知新聞社