中村獅童「息子の陽喜と夏幹も初出演する」 亡き母が残してくれた思い出の作品で親子共演
歌舞伎俳優の中村獅童さん(52)が3日、息子の中村陽喜くん(6)と中村夏幹くん(4)と共に出演する、歌舞伎座『十二月大歌舞伎』(26日千穐楽)の初日公演に登場しました。 【画像】中村獅童「思い入れのある作品にまさか自分の息子が」“あらしのよるに”に陽喜&夏幹も参加 親子共演に
獅童さん親子が登場したのは、第一部の演目『あらしのよるに』。絵本を原作にした演目で、オオカミだけど気のいい“がぶ”と、愛らしくも芯の強い山羊の“めい”との秘密の友情を描いた物語です。これまで2015年9月に南座で初演され、今年で絵本発刊30周年となることから、新たに幼い頃のがぶとめいが書き加えられ、8年ぶりに歌舞伎座で上演されます。 演目で獅童さんは、オオカミの“がぶ”を演じ、尾上菊之助さん(47)が山羊の“めい”を演じます。そして、陽喜くんは“幼い頃のめい”を、夏幹くんは“幼い頃のがぶ”を演じます。
公演前の取材で獅童さんは、「第一部『あらしのよるに』では、オオカミのがぶとオオカミの長の二役。息子の陽喜と夏幹も初出演する。亡き母が“いつか獅童に演(や)らせてほしい”と企画書まで作っていたと聞いた。“自分を信じて生きていけば、信じてくれる仲間ができる”という趣旨のセリフがあります。作品のテーマですが、役を演じる機会に恵まれなかった二十代に母に言われた言葉でもあります。10年、20年、30年先、私がこの世から去った後も生き続けてほしい作品です。いつか陽喜と夏幹がこのテーマに気付き、役者をやっていく上での勇気につながってくれればと思います」と、語っていました。