広島・尾道市の小学校で成績表や出席簿紛失…金庫内から封筒ごとなくなる
広島県尾道市教育委員会は10日、市立小学校で1学級分の成績一覧表や出席簿が入った封筒を紛失したと発表した。市教委は「個人の特定につながる恐れがある」として校名や学年、人数を明らかにしていない。
市教委によると、この学級の担任教諭が昨年12月24日、個人懇談で封筒内の書類を使用した後、校内の金庫に入れた。今月7日に教諭が金庫内を確認すると封筒がなくなっており、教頭に報告。教職員で校内や教諭宅を調べたが見つからず、9日に校長らが尾道署に遺失届を出した。
封筒内には今年度1、2学期の児童の学習・行動記録の一覧表、2学期の出欠一覧表など計30枚が入っていた。金庫から出し入れする際に複数人で確認する内規だったが、実施していない可能性があるという。
宮本佳宏教育長は「個人情報の取り扱いに関する指導の徹底が不十分で、申し訳ない。再発防止に取り組む」とコメント。今後、臨時の校長会議を開き、成績や個人情報に関わる書類の持ち出し記録を作成するなどの対策を指示するという。